中3息子が、言った
「あのさぁ、今年って、クリスマス料理は作る?」
デジャヴというのは、こんなに短期間に、且つ、頻繁にあるものだろうか。
そのセリフは、今月初旬に、子ども3人へ、私が言ったことと寸分違わなかった。
そのとき、子どもたちは揃って、ゲーム機片手に、面倒臭そうに
「いらな~い。いつものご飯でいい」
年末の仕事が1つ減ったと、私はひそかにガッツポーズをした。
ところが、数日後には、例年同様に仏壇に、3人分のサンタクロースへの手紙が置かれていた。
そのとき、イヤな予感がした私は、あの冒頭のセリフを、再度、子どもらに尋ねた。
「あのさぁ、今年って・・」
そして、そのときも、子どもからの返事は同じ
「いらな~い」
だった。
今年は、パーティー料理は不要、サンタクロース任務のみに集中すれば良いのだ!楽だ!!
私は、心の中で派手に、確信のガッツポーズをした。
そして、今、中3息子が、おかしな言葉を発している。
「あのさぁ、今年って・・」
デジャヴ。
何だろう、これ。
私は、息を整え、できるだけ穏やかに問うた。
「それはぁ~えっと~クリスマスに、普段の料理でない料理を、ご所望ということなのかなぁ?」
「うん、まぁ」
と息子。
それを聞いていた、小4息子も便乗して
「オレ、鶏の手羽を煮たのと、フライドポテトが欲しい~。」
小6娘は、何かを察したのか
「えっ・・私は別に・・でも・・」
「分かったぁ。何が欲しいか、紙に書いておいて」
と返事したら、3人の子ども達の顔が、ゆるんだ。
少し前にみた『首』という映画で、織田信長役の加瀬亮さんが、スクリーンに出て来る度に、名古屋?(尾張?)弁で、暴言を吐き、暴力や刀を振るいまくる、傍若無人を絵に描いた怪演だった。
世が世なら・・でなくて、良かったのぉ、お子たちよ。
こら、誰か私の履物を温めておけ、違う、ゲーム機じゃない、履物だっっ!!!