先月にも1度行った場所へ、2度目のお手伝いに、小6娘と伺った。
前回は、緊張で夜中に起きてしまった娘だったが、今回はしっかり朝まで眠れ、私とともに少々寝坊した。
向こうへは、お昼過ぎに到着。
扉を開くと、前回同様、いや、それ以上にスタッフの方々から
「よく来てくれたわね」
「有難う!助かるわ!」
と歓迎を受けた。
娘は、いつものように俯き、首をかろうじて動かす程度の返答。
今回も、私と並んで、食器洗いのお手伝い。
そして、前回同様に、その日出された食事を、スタッフの方々と一緒にいただく。
こういう場所で、娘は食事が喉を通らず、前回も、1度は
「食べられない」
と断っていたのを、私が半ば無理やりに箸を持たせた。
しかし、今回は、自然に自分で箸を持ち、ゆっくりと食べ始め、スタッフの方から
「残ってしまったから、お代わり、どう?」
と言われると、大好物のトマトを4切れ、残ったデザート2種類にも手が伸びた。
ここは、スタッフも来る方も、ご高齢が多い。
スタッフの方は
「疲れてない?」
「おかわり、あるわよ」
という言葉はかけてくれるが
それ以上のことを、娘に聞いてこない。
私なら、ガンガン距離を詰めちゃいそうだが、適度に放っておかれることが、娘には良い。
スタッフ同士食べながら、今日の料理を
「これ、美味しいわ!○○さん、これどうやって作ったの?」
「もうちょっと、このお肉大きい方がいいかしら?」
「お塩が、もうないのよ!今度買わなきゃ!いつだったか、お醤油を買い忘れちゃって大変だったわよ~」
と、くったくない会話が延々と続く。
帰り際
「前回、あなたがお皿を洗ってくれるたら、いつもより何時間も早く帰れたのよ!」
「次回は、来られる?頼りにしてるのよ!」
との言葉を、スタッフの方々からいただいた。
娘は、私の後ろに隠れながら、俯き、ペコリとお辞儀して扉を閉めた。
閉めたあと
「私で、できることがあるなら、また行きたいな」
と娘が、私に言った。
人って誰かに求められると、認められると、褒められると、やっぱり嬉しいもんだよね。