『オレ、大人だから』が口ぐせの小4息子は、相変わらずフリースクールへ、毎日通っている。
フリースクールでは、お互いを、下の名前やニックネームで呼び合うだけで、相手の年齢や、学年をしらないことがほとんど。
息子曰く
「その人と付き合う上で、学年や、年齢は知る必要はない」
そのせいなのか、自身も、現在の自分の学年を忘れがち。
そんな彼が、先日、台所にいる私のところにやってきて
「オレもさぁ、4月から小5だねぇ、小学校も、あと2年で終わるよ」
と、話してきた。
「あらぁ、小5になるって覚えてたの?」
と返すと
「そりゃあ、覚えてるよ!あと2年したら、オレ、中学生になるんだもん!」
「もうすぐだよね~中学生」
と、なんだかウキウキしている。
確かに、2年なんてあっという間だろうが、それでも2年だ。
そして、まだキミは、小5になっていない。
ウキウキするには、ちょっと早くはないだろうか。
何かある。
彼の話したいことは
『2年後に、中学生になる』
だけではなく、その先の何かが本題なのでは??
そう思っていたら、やはりその先を話しだした。
「中学生になったらさぁ、フリースクールに1時間遅くまで居られるんだよねぇ」
そうだ、月に1~2度
『中学生以上の生徒は、1時間遅くまで残ることができる』
という日を、フリースクールで設けていたが、その回数を多くするという連絡があったっけ。
フリースクールに小学1年から通う息子は、入った当時1番の年下で、結局、今になっても1番年下。
最初のうちは、遊び相手・話し相手は、もっぱらスタッフだけだったが、今は生徒さんたちとも付き合いがあるよう。
日中、一緒に遊んでいた相手が、夕方の帰りの時間になって
「いや、僕はまだ帰らなくてもいいんだ」
「もう少し、ここで遊んでいくよ」
と言われることが多くなり、なのに自分は帰らねばならない。
そこで『オレ、大人だから』の息子、はたと、年齢・学年を意識したようで。
『オレ、大人だから』の息子曰く
「長期目標を設定するのが、大人」
『2年後の中学入学の年には、フリースクールに1時間長く滞在する(できる)』
という、新たな大人な長期目標?をかかげ『オレ、大人だから』は、今日も元気にフリースクールへ出掛けた。