吾輩はズボラなるままに

15才、中1、小5の3児のママです。子ども全員明るくニート&不登校中。ズボラ万歳で過ごしています!

不登校児アキバで成長する

その日を、何日も前から、小4息子は楽しみにしていた。

 

何故なら、フリースクール行事で、秋葉原をブラブラしようという日だから。

 

フリースクールでは、所属生徒自身が、ミーティングで翌月のフリースクールの行事を決める。

 

「これがしたい!」

と皆の前で発表し、賛成多数なら可決され、翌月に組み込まれる。

 

各行事に参加するかどうかは、自身の判断。

 

何1つ参加せずとも、誰にも何も言われない。

 

秋葉原へ出掛けるのは、毎年1~2回はあり、生徒に人気のもの。

 

息子も、これで4度目。

 

「何度も行ってるのに、そんなに楽しみなの?」

と私が尋ねると

秋葉原はね、行くたびに、楽しくなるところなんだよ!!」

と、息子は力説する。

 

当日は、集合場所の駅まで、私と一緒に行った。

 

私は別れたその足で、また今来た道を戻り、向かいのホームへ。

 

向かいのホームにいても、息子のはしゃいだ声が聞こえた。

 

夕方に帰宅して、持ち始めて数日の真新しい携帯を手に

「アキバで、カッコイイ写真を撮ったんだ~!」

と見せてくれた。

 

同行したフリースクールスタッフの人が、携帯での写真の撮り方を教えてくれたんだとか。

 

初めての携帯写真は、お気に入りの戦隊ヒーローの玩具、ビルの窓ガラスを清掃している人、昼食で食べたラーメンとドーナツ。

 

本人のお気に入りは、ビルの窓ガラスを清掃している人。

 

柄のとても長いモップのようなもので、ガラスを拭いており

「あんな長いモップを初めて見た!!ビックリして、急いで撮ったんだ!」

「窓ガラスって、あんな風にキレイにするんだってわかった!」

 

だいぶ、遠目から撮ったようで、拡大してもよく見えないほどだったが、本人曰く、今回の秋葉原での最大の収穫らしい。

 

「オレはねぇ、携帯で写真も撮れちゃうし、ビルのお掃除も初めて見ちゃったし、成長しちゃってるんだよね~」

 

最近の息子のお気に入りフレーズは

「成長しちゃってる」

「オレ、できちゃう気しかしない」

 

まだ子どもだからと、彼の言葉は、右から左に流してきたが

『こんなことくらいで、成長なんて言えない』

ではなく

『こんなことで、成長できちゃったのだ!』

くらいの図々しさが、私なんて・・とひねくれ続けた中年おばさんの自己肯定感アップには必要なのかもと、思ったり。

 

はて、最近、息子が、かの米倉涼子さんに重なるのは、気のせいだろうか。

「わたし、失敗しないので」