小6娘と一緒に、お手伝いをしに行った。
行き先は、小4の息子が通うフリースクールの親の会の会員の1人が立ち上げた、生きづらい方々の為の団体。
そこで月に2回、格安で食堂を開いているという。
「手伝いに来てくれるのは歓迎よ」
と言われ、この旨を伝えたら、娘も
「行きたい!」
娘は、不登校当初から外出は大好き。
何かをしたい、何処かに行きたい、でも、何をしたいのか、どこへ行けばいいのかわからず、いつもモヤモヤしているように、私には見えた。
お手伝い当日、娘は午前2時ごろに目が覚めてしまい、居間でテレビを見ていたが、午前5時ごろに寝落ちしてしまったよう。
「しまったよう」
というのは、母親の私はそんなこととはつゆ知らず、高いびき。
確かに、私が起きたら、居間で娘が寝ていてビックリした。
さて、現地に着くと、早速に土のついた野菜を洗ってほしいと言われ、タワシで娘と洗った。
それから使った調理器具や、食器を洗った。
洗っていると、スタッフの方から代わる代わる
「今日は来てくれてありがとう」
「助かるわ」
「あらぁ、キレイに洗ってくれて」
「疲れたでしょう?座っていいのよ」
そんなお褒めや労いの言葉が、かかる。
娘と2人で並んで洗っていたが、この言葉は、娘へむけてのことだ。
初めての場所、人の多い場所では俯いて動けなくなる娘が、気づくと、洗い物をしながら、小さな声でずっと鼻歌を歌っている。
家でも、こんなに鼻歌を歌ってるなんてないのに。
混雑が一段落つくと、私たちにも、お客さんに出されたご飯と同じものが頂けた。
こういうとき、一口も箸をつけることができない娘が全部食べ、さらには別で出された漬物にも箸が伸びた。
そうして2時間ほど、お手伝いをし
「また来てね」
「助かったわ」
「疲れたでしょう」
「あんなに汚かった野菜が生まれ変わったわ!」
と、多大なる賛辞を背に、そこを後に。
帰り道、娘に感想を尋ねると
「ちょっと疲れたけど、また行きたいな!」
OK!また行こう!