吾輩はズボラなるままに

15才、中1、小5の3児のママです。子ども全員明るくニート&不登校中。ズボラ万歳で過ごしています!

うなずき講師

人生初『講師』という肩書を拝命した。

 

小4息子が通うフリースクールの親の会の会員の方からの依頼で、その方が関わるイベントで、不登校の保護者の立場で話をしてほしいと。

 

聞くと、毎年あるそのイベントでは、不登校関係者が必ず話をするそうで、親の会の会員たちは、皆が経験済み。

 

「そんなに人数は来ないのよ」

フリースクールスタッフの〇〇さんにも講師をお願いしたから、2人で」

と言われ、そういう場所に慣れている百戦錬磨のスタッフの方が一緒ならと、軽い気持ちで承諾。

 

前日、事前に渡された質問の答えと、子どもたちのこれまでのことなどを、チョイチョイとまとめて

「これをみながら話せば、大丈夫だ!」

と、早めに就寝。

 

話をすることより、当日は雪が降るとかで、電車が動くかどうかの方が心配だった。

 

翌朝は、運よく雨で済んだが、寒い雨の日

『こんな悪天候なら、さらに来る人数は減るに違いない』

と、心の中でガッツポーズ。

 

さて会場は、長机と椅子がすでに配置されており、全員座れば、40~50人は入れるだろう場所。

 

だが、当初の予定通り

「大して来ないから」

と、前方の机の一部を10人ほどが座れるように、ロの字型に配置して、準備完了。

 

今回のイベントは、同じ建物のあちこちの部屋で同時刻にイベントがあり、参加者はそれらの場所を渡り歩けるようになっている。

 

それでも、遊園地じゃあるまいし、そうそう渡り歩くなんてこと・・と思っていたら、話が始まってから、1人、2人と人が入ってくる。

 

イベントスタッフも、あわてて、ロの字にした机の後方の席に案内していた。

 

会場内は、私の大したことのない話にも、大きく頷いてくれたり、笑ってくれたり、サクラでも雇ったのかと思うほどに、良い雰囲気だった。

 

だが、一緒に講師をした百戦錬磨のスタッフの話は、やはり凄くて、皆が身を乗り出して聞いており、私も横にいながら、身体がそちらに傾いた。

 

ふと会場を見ると

「イベントスタッフしか来ませんから」

と言っていた会場は、後ろの方まで席が詰まって、30人ほどに。

 

2時間ほどで無事に終わり、イベントスタッフが

「こんなに出席者が多いのは、初めてかも」

「他の場所のイベントと比べても、来場者が1番多かった」

不登校に関心が高くなっているのだな」

と話していた。

 

全国の不登校者数は、前年度から22%増の、約30万人だとか。

 

ちなみに、この人数は小中学校だけで。

 

参加者からの質問も、切実なものが多かった。

 

もちろん、すべて百戦錬磨の私のとなりのスタッフが、バッチリ答えてくれた。

 

もちろん私は、隣でバッチリ頷いた。

 

そんな頷いただけの講師なのに、お金を頂いてしまったので、有り難く、家で留守番をしてくれた子どもたちにお弁当を。

 

私には、酒とつまみを。

 

あぁ、美味しかったぁ!