小4息子が通っているフリースクールは、ほぼ毎日、生徒たちが決めた、何かしらの大小のイベントがある。
例えば、
水遊びをしよう!
親子丼を作ろう!
スカイツリーへ行こう!
マリオカートをしよう!
木刀を作ろう!
商店街に昼ご飯を買いに行こう!
などなど。
各イベントへの参加するしないは、生徒本人の選択。
今月は「水族館へ行こう!」という日があった。
生き物全般が苦手な息子のこと、絶対に行かないだろうと思っていたら、月の予定表が渡されたときから「行く!」と。
珍しいこともあるものだ。
当日は、お昼ご飯は水族館内で済ますので、いつもの弁当箱の代わりに、交通費とお昼代の入った財布をリュックに入れて、いそいそとフリースクールへ。
夕方、フリースクールへ迎えに行くと
「疲れた・・」
と言って、水族館の感想も言わずに、車の中で寝てしまった。
帰宅して、少し元気になった夕飯前
「実は、お土産買ってきたんだよね!」
と、リュックの中から四角い箱を取り出した。
魚や貝殻の模様が描かれた箱の中身は、パイ生地のお菓子。
「17枚あるって後ろのシールに書いてあったから、これならみんなケンカしない数だと思ってさ!」
ちょっと、鼻をうごめかして、小4息子が説明。
夕食後にお土産のパイ菓子を食べながら、水族館の話を息子に聞くが、どうも口が重たい。
ようやくに、でてきた言葉は
「昼食で食べたカレーがおいしかった」
「Aさんは、ペンギンが好きなんだ」
Aさんというのは、最近、息子が仲良くしている子。
フリースクールは、年上ばかりで、それはそれで楽しいのだが、年の近い仲良しを、息子はずっと欲しがっていた。
フリースクール3年目にして、ようやくできた心を許す、年のちかい仲良しがAさんなのだ。
そのAさんが、この水族館へ行くというイベントの発案者らしい。
なるほど。
今回、苦手な水族館へ行った謎が、とけた。
後日、水族館に同行したフリースクールスタッフから
「息子さん、魚の水槽は、だいぶ離れて見ていましたが、Aさんの好きなペンギンは、2人で、はしゃいで見ていましたよ」
「ペンギン以外の水槽は、外見がグロテスクな生き物は、Aさんが "(息子くん!)見ない方がいいよ!”と声をかけたりして」
と。
そういやぁ、息子、ペンギンが主人公のアニメDVDは喜んでみていたから、耐性があったのかな??
そういやぁ、私も、友達に会いに、学校に行っていたなぁ。
規則が厳しい、あの教科嫌い、あれがうまくいかない、これが・・そんなことも、友達がいたから、友達の隣にいる間に、何となく乗り越えていた気がする。
来月のフリースクール予定表には「うどんと冷奴を食べよう!」というのがある。
どうやら、息子がうどんを、Aさんが冷奴を食べたいと提案して、実現したらしい。
また、来月も楽しみだね。息子くん。