吾輩はズボラなるままに

15才、中1、小5の3児のママです。子ども全員明るくニート&不登校中。ズボラ万歳で過ごしています!

ハンバーガーを買いに

その日、小3息子のフリースクールでは、近所の商店街に、お昼ご飯を買いに行くという行事があった。

 

普段は、各々がお弁当を買ってきたり、作ってきたりして食べる。

 

息子も、いつもは、幼稚園から使っている弁当箱を、持参している。

 

しかし、その日は、お弁当箱の代わりに、お金を握りしめ、商店街の好きなお店で、好きなものを買う。

 

生徒さんの1番人気は、小さなハンバーガー屋さん。

 

店主1人で切り盛りしている小さなお店で、その手作りのハンバーガーが絶品だそう。

 

前回、息子は、そのハンバーガー屋の存在を知らず

「次は、オレもハンバーガーを買うんだ!」

と、随分前から意気込んでいた。

 

そんなに美味しいのならと、その日、息子をフリースクールに送ったその足で、私と小5娘も、噂のハンバーガー屋へ行ってみることに。

 

商店街の外れにあるので、少し歩くが

「お店を見ながら歩くの、楽しいね」

と、娘が言う。

 

確かに、何もない1本道では遠く感じるだろうに、商店街の1本道はあっという間。

 

息子たちより一足先に、店に到着。

 

4~5席だけの店内は、既に2席うまっていた。

 

そのお客さんの目の前の鉄板では、ハンバーガーがジュージュー。

 

小5娘はチーズバーガー、家でまだ寝ている中2息子には大きなソーセージが入ったサンドイッチを、持ち帰りにしてもらった。

 

作るまでに30分ほどかかると言うので、それまで、娘と近くのカフェへ。

 

そこもまた、店主の好きがつまった小さなお店で、手作りのお菓子と、コーヒーのいい香り。

 

娘も、可愛い鬼をかたどったクッキーと、リンゴジュースにニコニコ。

 

先に来ていたお客さんが

「今日も美味しかったわぁ」

と言いながら、店を出ていった。

 

あぁ、幸せな時間。

 

コーヒーを飲んでいたら、娘に

「お母さんは、ハンバーガー頼まなくて良かったの?」

と尋ねられ

「いいのよ~」

と答えた。

 

昨日、調子にのって食べすぎた夕食の揚げ物が、まだ、胃の中で、その存在を消していなかったから。

 

ホント、年々、サッパリ味万歳!ってなる、我が胃。

 

そろそろできあがりという頃、ハンバーガー屋に行ってみると、小3息子とフリースクールご一行が、メニューを見ながら頼んでいた。

 

「お待たせして、すみません」

と何度も言う、ハンバーガー屋さんに、構わないと手を振り、フリースクールご一行にも、じゃあねと、手を振り。

 

また、1本道を娘と戻った。

 

帰ってから、少し冷めてしまったハンバーガーを、子どもたちは夢中で頬張っていた。

 

全部が、うん、幸せな時間だった。