小3息子は、昨秋から、夕方にフリースクールが終わると、毎日、その隣の公園で1~2時間遊ぶようになった。
その間、息子を迎えにきた私は、公園の目の前の駐車場で、ひたすら帰りを待っている。
ひたすら待っていると言っても、こうやってブログを書ける、1日で唯一の1人の時間でもあり、私にとっても悪くないのだ。
今までも、息子はこの公園で、何度か遊ぶことはあったが、長くても20分ほど。
そして、いつも、ちょっと寂しそうに、膨れっ面をして、私のいる車に戻ってきた。
寂しい膨れっ面なのは、友達がいないから。
公園で遊ぶ、息子と同年代の小学生の子どもには、たいてい友だちがいる。
公園へは、近隣の子どもが来ているから、同じ小学校だったり、近所の顔見知りだったりだから、当然である。
息子のように、車で30分かかる場所から来るような子どもは、公園にはいない。
同じフリースクールに通う子は、その公園では遊ばない。
公園にいても、自分に誰も声をかけてはくれないし、勿論、自分からも声をかける勇気もない。
遊びたいのに遊べない。
そんなもどかしさが、イライラが、寂しい膨れっ面になるのだ。
ところが、昨秋から
「1人で、公園にいても楽しいんだよ!」
と、なかなか車に戻ってこない。
心配して見に行くと、大勢の子どもが遊ぶ中、息子は1人でブランコをこいで、1人で滑り台にいて、1人で砂場の隅に立っていた。
何が楽しいのか、端でみている私には、分からない。
でも、非常に満足そうに、息子は戻ってくる。
そんなことを続けること、3か月。
その日は、やってきた。
息子に、念願の友だちが出来た。
その日は、いつにもまして、戻りが遅かった。
公園に行ってみると、、真っ暗な中、キャーキャー笑いながら、駆け回る子ども数人の影が。
その中に、息子もいた。
同年代の子どもとの、あんなに楽しそうな姿は、随分と久しぶりだった。
黙って、また、駐車場へ引き返した。
そして、今日も息子は1度、車に戻ってきたが
「友だちとゲーム機で遊ぶんだ!」
と、車内に置いた、自分のリュックの中からゲーム機を取り出し、また公園へ走っていった。
やっぱり満足そうに。