少し前のこと
「オレ、ばぁばの家に行こうかな!」
そう言い出した、小5末っ子。
『ばぁばの家』
とは、車で30分ほどの私の実家。
ちなみに、只今は入院中だが、じぃじもいる『ばぁばの家』
彼のこの宣言は、昨年から何度となくあった。
その度に
「ばぁばに連絡して、いいよって言われたら、行っていいよ~」
と返したが、実行されることはなく。
これは
「行かないで!」
「寂しいよ!」
を、私に言って欲しいのかと、探りをいれたが、そうではないよう。
この行く行く詐欺?宣言が、今回は早々に、自ら連絡を入れ、瞬く間に、行くことに決まった。
それも、帰宅日未定と言う。
その後、大きなリュックに洋服などを、いそいそ詰めて準備万端。
翌日、私が送っていった。
「キャンセルの連絡があるかと思っていたけど、今回はホントに来たのね」
と、玄関で笑いながら、私だけに母は本音を漏らし、孫には
「お家より、お手伝いしてもらうからね!覚悟して!」
と言いながら、早速に、彼の大好物のチャーハンをふるまった。
父が入院して
「話し相手がいない」
と寂しがっていたので、ちょうど良かったかもしれない。
結局、ばぁば宅に3日居て、自宅に戻り、また2日後に行って、そこから3週間いて、GW前に自宅に戻ってきた。
母からは、その間、ちょくちょく連絡はあり、特に最初の泊まり2日目夜には、
「たまたま、兄姉と本人との幼少時エピソードを話したら
" そんな話しないでよ~ "
って、突然泣き出しちゃってね。
それで
" 帰りたいなら、お母さんに電話してごらん? "
って言ったら、すぐ電話して。
その後、あっという間に荷物をまとめ始めたわよ!」
と、笑って報告が。
ばぁば宅からは3日で帰宅したのだが、本人はそんなことは、みじんも見せず。
その2日後に
「やっぱり、ばぁばの家に戻る!」
「ばぁばの家の方が、ご飯美味しいし!」
と言ったときには、私より母が驚いた。
結局、その後3週間ばぁば宅にいた理由は、ご飯もさることながら、彼に与えられた初めての個室が本当のところらしい。
確かに、兄とケンカすると、個室を切望していた。
だが、個室といっても、和室で、そのふすまを全部開け放していたようだ。
「夜も、ふすまを開け放って、その部屋はもちろん、部屋の前の廊下、隣接している居間の電気をも、こうこうと照らした中で、毎日寝ていた」
「途中で、居間の電気を消したら、朝にはまたついていた」
と、母から報告あり。
ちなみに、生まれて以来、自宅では豆電球だけつけて寝ているが。
ばぁば宅から、片道徒歩40分の道を、1人でフリースクールに、平日は毎日通った。
途中、道を間違えたり、携帯の充電がなくなったのに寄り道をしすぎて、プチ迷子騒動になったりしたが。
本人曰く、次回、ばぁば宅に行くのは、現在未定と。
さて、今回のこと、今後、彼はどんな風に感じていくのか、楽しみ。