お隣に住む、若いインド人ご夫婦宅で、小6娘・小4息子も一緒にお茶をした。
お隣さんとは、娘が手作りの卵焼きを持っていったり、お隣のご主人お手製の柿のケーキを頂いたり、旅行先のお土産を渡しあったりしていた。
ここ2か月くらいは、お互い連絡もなく過ごしていたが、1週間ほど前、私から
「お茶でもしましょうよ」
と図々しく連絡をして、今回実現したもの。
これまでは、お互い玄関先でのやりとりだけで、部屋には入ったことがなかった。
前日、娘と手土産をスーパーで探した。
あれこれ考えながら、お菓子売り場を、ムダに練り歩く私を横目に、娘は、自分の好きなお煎餅と、最中を、サッと手に取り
「これがいいと思う」
と、私に見せた。
あれこれ、私が考えていた条件に適合。
それにした。
当日は、直前までギャーギャー騒いでいた小6娘と小4息子は、部屋に通されると、借りてきたネコに変身。
娘は、マスクを顔半分以上覆って、通常通り俯く。
普段、物おじしない息子は、椅子にふんぞり返るかと思いきや、椅子に座らず、ベランダの窓際で
「立ったままでいい・・」
とボソッ言い、私たちに背を向け、外を見たまま。
心配したお隣の奥さんが
「普段、インド人は床に布を敷いて座るのよ」
と、布を息子の近くに敷いてくれたが、それでもなかなか座らず。
出だしは、そんなだったが、大人たちが世間話をしていたら、そのうち、子どもたちも出された、たくさんのお手製のお菓子を頬張っていた。
5年前に結婚してすぐに来日したというご夫婦。
今までに旅行した日本の場所、住んでいた場所、今の仕事の話、日本語をどこで学んだとかを聞きながら、インドの故郷の話、家族のこと・・。
口が滑らかになった、日本のおばちゃんは、疑問が止まらない。
「サリーって、あれは1枚の布なんですって?」
「普通にあれ着て、出かけるの?」
「着物みたいに、着るときに紐は使わないの?」(使わないらしい)
「寒い日はどうするの?」(ヒートテック下着や、上着を着るらしい)
そんな私のバカ丸出しの質問に、奥さんはわざわざ、サリーを見せて着てくれた。
「そういえば、インドの方って、額に赤い粉つけてるでしょう?あれは、なぁに?」
と、私が言えば、奥さん、またまた、その粉を持ってきてくれ、ご主人はその間に粉の説明をしてくれる。
そんな話をしていたら、お2人の結婚式のビデオをみる流れに。
結婚式は2日間にわたって行われ、招待客は700人。
子どもとともに
「なな??700人???」
と驚く(招待客1,000人というのも、普通らしい)
式2日目は、午前7時から始まり夕方まで続くと聞いて
「し、し、7時始まり??朝の??」
と、またビックリ。
インドの伝統的作法であろう結婚式のビデオを見ながら
「この人、何してんの?」
「このツボに、何が入ってるの?」
「手に何を持ってるの?」
「これ、何食べてるの?」
子どもと一緒に「何これ?」を連発しながら、ビデオ鑑賞。
その後、念願のインドカレーレシピを教えてもらい、お手製のガラムマサラを頂いた。
「1時間くらいで、帰ろうね。初めてのお宅で長居は失礼だ」
と、出掛けに子どもたちに言っていたのに、4時間も居座ってしまった。
「インド人は、家に招いたり、賑やかなのが好きなんです」
と、終始ニコニコとしていたことに甘えすぎた。
でも、最初はネコをかぶっていた子どもたちも、だいぶ緊張がとけたようで
「楽しかった!また行きたい!」
と。
こんなご近所付き合いは、随分と久しぶり。
楽しかったっ!