吾輩はズボラなるままに

15才、中1、小5の3児のママです。子ども全員明るくニート&不登校中。ズボラ万歳で過ごしています!

1人呑み

私は『1人の時間が必要な人間である』ということは、随分前から知っていた。

 

子ども3人を授かり、その3人が揃って不登校になり、1人の時間はなかなか取れなかった。

 

しかし、今や子どもらは、1人でフリースクールに通い、留守番もでき、己の食事を作れるようになり。

 

私が、子どもにしてやれることは、心身の健康維持と、ごくたまに法律の遵守を教えるくらいだ。

 

やることがなくなって羽を伸ばし始めた私は、外で、1人呑みをしている最中である。

 

確か、3週間前もした。

 

3週間前は、近所だが初めての居酒屋に開店と同時に入り、カウンターの隅へ。

 

そのうち、幼稚園くらいの子どもを1人連れた女性が、私の席1つ空けた隣に。

 

『こんな年齢の子どもを連れてきたら、せっかくの酒も飲んだ気がしなかろうに』

と思いつつ

『当時の私も、こうやって連れて来るくらいの、気持ちに余裕がある母だったなら…』

とも思えた。

 

隣の連れてきたお子さんは、当時のウチの子とは、月とスッポンなくらいに静かな、お行儀の良い子。

 

お母さんが頼んだ、フライドポテトをカウンターの椅子にチョコンと座り、時折、お母さんと顔を見合わせ、ニコニコしながら食べていた。

 

お母さんも、仕事帰りだろうか、スーツ姿で生ビール片手に子どもの顔を見ながら、話をしている。

 

しばらくすると、突然、そのお隣から声がかかった。

「良かったら、フライドポテトいりませんか?ウチは食べきれなくて」

 

食いしん坊の私が断るわけもなく、有り難くいただき、代わりに、等価交換とは程遠いが、私の枝豆を差し上げた。

 

それをキッカケに、話をした。

 

酒呑みの私だが、酒場で知らない人と話すなんてことは、ほぼなく。

 

そんなことは、テレビドラマとか、本の中でのことかと思っていたのに。

 

実際のそれは、短い時間だったけれど、すごくすごく楽しくて、嬉しい時間で、素敵な経験になって。

 

さて今は、ファミレスで1人呑み。

 

少し離れた席からは、いくつもの楽しそうな声が聞こえる。

 

でも、今日は1人がいい。

 

そんな気分。

 

1人で酒を呑み、こうやってブログを書いているのが楽しい。

 

いや、実は、寂しいくせに、強がりか?

 

いやいや、寂しいと強がりが、ケンカしないうちに、帰ろうか。