小4息子が、夕方にフリースクールから帰宅すると、その顔は仏頂面。
何かあったらしい。
でも、本人から言ってくるまで、知らぬ顔をきめこんだ。
そのうち
「ばぁばの家って、どこの駅?駅から近い?」
と尋ねてきた。
私の実家のことだが、フリースクールの最寄り駅から2駅先である。
「A駅から、徒歩20分くらいかかるかな。必要なら道順を教えるよ」
と言うと
「オレ、近いうちに、ばぁばの家で暮らそうかと思ってる!」
「兄姉のストレスが溜まってるんだよね」
「オレは大人だから、そういうストレスの発散方法を知ってるの」
「それはね、ストレスの原因になるやつから離れること!」
と、口をとがらせながら、まくしたてた。
確かに、今日の朝食時、小6姉の虫の居所が悪かったようで、そっけない態度をとられていた。
でも、フリースクールに出かけるときは仲直りしていたはずだが・・。
小4息子は、過去の悪い思い出を1つ思い出すと、芋づる式に次から次へと悪い思い出を、自ら引きずり出してしまう癖がある。
引きずり出した思い出で、頭の中がいっぱいになって、それで、機嫌が悪くなるのだ。
たぶん、今も、まさに、それ。
過去の経験から、息子の頭の中のそれを払拭してあげようとするのは、逆効果。
なので
「行くなら、事前に、ばぁばに連絡しておいた方がいいよ」
とだけアドバイスをした。
すると
「オレは大人なんだ!あいつら(兄姉)より年は下だけど、電車に1人で乗って、フリースクール行けるんだ!」
「オレ、大人だから、嫌なことから気持ちをなおす方法も、分かってんだぁ」
と言いながら、みるみる息子の目が潤んできた。
私が手を広げたら、素直にその胸の中に入ってきた。
今回は、私が話を聞くのではダメだと言う。
本人曰く、明後日から、祖父母の家に行くと宣言。
今までも、こんなことは沢山あった。
泣いてわめいて暴れて
「お前ら(兄姉)とは、一生口きかない!」
「お前らのこと、一生呪ってやる!」
と叫んで、押し入れに、こもったりしていた。
だが、30分後には、兄姉と一緒に遊んでいるというのが、いつものパターン。
弟に対して、小6姉曰く
「私が1言 " ねぇ、遊ぼうよ " って言えば、すぐ機嫌直るんだから(弟は)チョロいんだよね」
中3兄は
「(弟の)話なんか、まともに聞いたことねぇよ」
さて、自称『兄弟の中で最も大人』の小4末っ子の、明後日の家出予告。
果たして、どうなるか、乞うご期待。