私はセロリが好物である。
先日、我が家の御用達スーパーに、セロリが1株で売っていた。
他の地域は知らないが、この辺りでは珍しい。
値段も安かったので、迷わず購入。
子どもの時、母が作ってくれたセロリ料理は2つ。
イカの燻製と生のセロリを和風ドレッシングであえたものと、セロリと肉の炒め物。
どちらも好きだったが、イカの燻製と生のセロリの方が好み。
結婚してから、野菜嫌いの夫と息子2人は、セロリは苦手なので、何となく買わなくなってしまった。
ところが、ここへきて何とも立派な株のセロリを見た日には・・
「お前は、セロリが好きなんじゃなかったのか!?」
と、神から啓示を受けたかのように、気づいたらそのセロリはカートに入っていたわけで。
こうなったら、野菜嫌いの男どものことなど知ったことか。
「今週は、セロリweekだぜ!!」
と、一緒に買い物に来ていた、好き嫌いのない小6娘と2人、カートを押しながら拳をちょっとだけ掲げた。
私のセロリ料理は、冷蔵庫にあるもので行う。
母のように、イカの燻製を使いたいところだが、イカの燻製は、ケチな私には高値だから諦める。
まずは、セロリの茎で漬物、葉は炒め物。
美味しい、とても美味しい。
セロリは、古代ギリシャでは、魔よけ・勇者の証となっていたらしい。
セロリ嫌いの息子たちは、昨日の夕食に、しれっと皿に盛られたセロリを、黙って水で流し込んでいた。
セロリ嫌いの夫の弁当にも、しれっと入れた。
だって、魔よけだもの、勇者になれるんだもの。
喜びたまえ。
まだ、セロリは残っている。
我が家の、魔よけweek、勇者weekは始まったばかりだ。
ちなみに、私の嫌いなドライフルーツは、人類最古の加工食品らしいが、最古の加工食品weekの開催は、何が何でも阻止し、参加も断固拒否する。