出不精の私の今年の目標は
『行動範囲を広げる』
それには出かけられない重たい尻を、まずは軽くしなければ。
ついでに、脂肪のついた尻も、他の部位も軽くしたい。
今までは、買い物も1回で複数か所をまわり、なるべく外出しないようにしてきたが、これではいけない。
家から出るには、用事を作ること。
まずは、徒歩3分のドラッグストアへ金曜日に、徒歩5分のスーパーへの買い物を土曜日にといった具合に、わざとそれぞれ日にちをずらして行くことに。
さらに遠回りをして30分かけて行けば、ウォーキングもできて一石二鳥。
いったん外に出てしまえば、歩くのは嫌いではない。
その日は、小6娘が一緒に行くと言い出した。
お目当ては、もちろん散歩ではなく、ゴール地点の買い物。
母親と一緒にいれば、あわよくば何か買ってくれるのではないかという下心あり。
最後に行く店を横目に見ながら、店とは逆方向に2人で歩き始める。
平日の昼間、学校に行っているはずの子どもと歩いていても、親子共々に周囲の目が気にならないのは、ここに引っ越してすぐに不登校になったから。
知り合いができる前に不登校になったので、学校関係の知り合いが、私も子どもたちもいない。
だから、外出時
『知り合いに会うのでは』
といった恐怖感がない。
これは、本当にラッキーだと思う。
娘の在籍小学校の前を2人で、おしゃべりしながら通る。
「担任の先生が、そろそろ放課後に来ませんかって言ってるよ」
そう話すと
「う~~ん・・いいかな。やめとく」
と娘。
30分のルートには、4月から、娘が在籍予定の中学校もある。
「中学の教頭先生が、見学に来ていいよって言ってるよ」
「う~~ん・・いいかな。やめとく」
ゴールの、買い物をする店が見えてくる。
「もっと歩くかと思ったら、案外早いね」
と言って、娘は足早に、店のお菓子売り場へ行った。
いつか娘の口が
「いいかな。やめとく」
から
「いいね。やろう」
になるかなぁ。
それより私も、長年の出不精の癖が、すきあらば顔を見せており、こんな外出も
「いいかな。やめとく」
なんて、簡単に言いそう。
「いいね。やろう」
と、重たい尻をヒョイヒョイ持ち上げるようにならねば。