吾輩はズボラなるままに

15才、中1、小5の3児のママです。子ども全員明るくニート&不登校中。ズボラ万歳で過ごしています!

マスクの鎧

中3息子と、小6娘がみたいという映画に付き添った。

 

出掛ける前、当たり前のように2人ともマスクをした。

 

ウィルス感染予防の観点でいえば、大正解の行動だが、彼らがマスクをする本当の意味は、たぶん別にある。

 

顔を、心を隠したいのだ。

 

ここに引っ越して4年になるが、小6娘は新しい学校には、ほぼ登校していない。

 

中3息子も半年足らずで、登校をやめた。

 

そんな短期間しか登校していない子のことなど、3年以上経って、誰も覚えていやしない。

 

それは、私も同じで、同じ学校の保護者を誰1人知らない。

 

それは、私にとって、おそらく子どもたちにとっても、精神的に楽なことで。

 

何故なら、近所を歩いていても、後ろ指をさされることがない。

 

いや、よしんば指されていても、相手を知らないので、ダメージはなし。

 

でも、息子と娘は外出するときは、必ずマスクをする。

 

コロナ前は、マスクなんてしたことなかった。

 

中3息子は、外出しても、寄り道することを嫌がる。

 

目的地以外の場所に行きたくないと。

 

登校拒否前は

「スーパーでお菓子を買おう、お弁当を買っていこう」

なんて言ったら、喜び勇んで、先頭きってスーパーに行っていたけどなぁ。

 

もちろん、中3という年齢的なこともあるだろう。

 

今日の映画館でも、私と娘の席とは、少し離れて1人でみていた。

 

家では、とても元気な2人だが、心の内は、外から見えないのが厄介で。

 

いつか2人がマスクを忘れて外出をして

「そういえば」

と取りに戻ってきたり、そのままで出掛けたりできたらなぁ・・なんて、親は勝手に思ったり。

 

口元のそれは、今の彼らの鎧で、盾で、剣であり。

 

どうか、彼らが

「もういい」

と手放すまで、守ってやってくださいな。

 

なんて言って、本人たちに聞いたら、実は全然ちがってたりして。

 

いつか聞ける日が来るだろうか。