少し前に、会費を払うと、毎月運営側から適当な劇のチケットが送られてくるというものに、入会してみた。
幾分、普通にチケットを買うよりも、お得。
このサブスクに手を出した理由は2つ。
1つは、不登校だけど、外出は好き、だけど1人ではイヤな中1娘のため。
もう1つは、生粋の出不精&グータラの私が、人生初、自ら何故か急に掲げてみちゃった今年の目標
『行動範囲を広げる』
を満たすため。
特段、私も娘も劇に興味があったわけではない。
なので、運営側(AIなのかな?)が選んでくれたものを、毎度、素直に観に行くことにしている。
他人の選ぶものって、自分の選択肢にはないものがある。
『何だ、これ??』
を嫌がる方向より、面白がることにした。
だって、この分野、私たちは、ズブの素人なのだし。
さて、このサブスクから送られてくるチケット、毎度、劇場が違うものの、場所は、お江戸中心部。
これもまた、お江戸外の不登校外出好きJCと、行動範囲拡大キャンペーン中のCJ(中高年女子)には、多少の緊張感と興奮が得られ、良い。
4月は、渋谷の劇場で、ロミオ&ジュリエットだった。
行きの電車内で、キャストも監督も、すべて外国人らしいことを知る。
有名すぎる物語とはいえ
「セリフは、英語?」
「同時通訳のヘッドフォンでも貸し出されるのかな?」
なんてことを、娘と話ながら向かった。
観劇初心者は、しっかりとした予習はしない…したところで分からないので『百聞は一見に如かず』精神で、いざ!
さて、10年以上ぶりの渋谷。
駅を抜けて、見上げた街は、私の、うっすらあった記憶を、一刀両断。
心配していた劇は、全くセリフなしの表現だけのもので、いろいろ設定もストーリーも変えていたが、とても面白かった。
セリフなしで、伝えるのは、相当なご苦労があっただろうに…軽々と行っていた動作も、同じ人間とは思えず…が、ズブの素人の感想。
終わってから、渋谷の街を見ながら、娘と少し遅めのランチ。
観劇を始めての最初のうちは、娘は、すぐに帰りたがったが、少しずつ、こうやってゆっくりするように。
お腹が満たされ、そういえば…と、私の灰色の脳細胞が動きだし、昔々、好きだったケーキ屋を思い出した。
糖分補給の完了した灰色の記憶細胞にムチ打ちながら歩いたら、路地裏のその店はあった。
ガラスケースの中のケーキを、真剣に選ぶ娘を、少し離れて見る。
ここの店に来るときは、いつも私1人だった。
その店に、初めて2人で来ている。
観劇すると、感激が、ちょこちょこあるんだな、これが。