先月の観劇が15年ぶりという私と、人生初という小6娘のコンビで、今月も観劇をした。
今回の劇は、ギリシャ神話をもとにしたもの。
前回の劇より、さらに娘には難しかったようで退屈だったのか、上演中、身体があちこち動いていた。
でも終演後は
「ちょっとは内容分かったよ」
「観てよかった、こういうのも勉強になるし」
「舞台って、観ている側に想像力が必要だよね」
との感想。
たしかに、舞台ってのは、観客に多少の想像力がいる。
映画やドラマは、近年は、CGやら、特殊な技術を使えば、外国だろうが宇宙だろうが、どこにでも行けるし、俳優自身も何にだってなれる。
だから、見ている方は、そこがどこなのか?これが誰なのか?なんて考えることは、ほぼない。
けれど、舞台はそれらを、俳優自身、照明、衣装、音楽、大小の道具・・など限られたもので表現するので、観客にも想像力がいる。
なんてことを、最近2度観ただけのド素人が言うのは、甚だおこがましいよな・・。
娘が、劇で1番よかったところは、俳優さんが客席通路を通ったことだそう。
彼女の席は、1番端の席だったので、自分のすぐ隣を俳優さんが通ったため、印象も強かったみたい。
帰り
「どこかでお茶でもしていく?」
と娘に尋ねたが、首を振ったので、そのまま帰路へ。
行きの電車では、目の下まで覆ったマスク越しにもわかるほど、緊張した面持ちで、身体をこわばらせていた娘が、帰りの電車では眠っていた。
途中に通った、表参道や青山やらの駅からは、おしゃれをしたお嬢さんが沢山乗ってきた。
眠った娘をとなりに、いつか彼女も、こんな街に行ったり、行きたいと言うのかしらと思った日。