小6娘は、担任の先生と、毎週決まった曜日の放課後に、学校で30分ほど会う約束をしている。
しかし、それがキッチリ守られるくらいなら、おそらく不登校なぞしていない。
だから、その約束が守られるのは、よくて月に2度。
1~2か月空くこともザラ。
決まった曜日の放課後、担任の先生と、誰もいない教室で、娘が好きな工作などを一緒にする。
例えば、季節の飾りを作ったり、木版画、この前は、手縫いのポケットティッシュカバー。
そんな不定期で、サービス残業ならぬ、サービス授業で、笑顔で娘に付き合ってくれる先生には、本当に頭が下がる。
ちなみに、その間、私は同じ部屋の端っこに座り、2人に話しかけることはしない。
登校している子どもがそうであるように、校内で、先生と生徒というエリアに親は、普段いないのだから、娘にもそうしたくて。
しかし、学校に1歩入ると、家ではあれだけ明るくおしゃべりな娘は、とたんに貝になる。
かろうじて、頷いたり、首を横に振ったり、たまに蚊の鳴くような声で単語を発するくらい。
そんな貝になった娘だが、帰宅する道では必ず
「楽しかった!」
「ほら、みて!上手くできたでしょ!?」
と声が弾む。
それで、翌週も登校するかというと、それとこれとは別の話で。
不登校初期に
「学校では楽しそうでしたよ!」
「笑顔で帰宅しました!」
と、親や教師がよく言う。
なのに、当の本人、翌日から布団からでなくなるっていうのは、超~あるある。
その明るいとか楽しそうという姿は、実は幻影なのだと、分かるまでに、私はしばらくかかった。
そう見えるのは、泣きたくなるのを、叫びそうになるのを、倒れそうになるのを、本人が脂汗を流し200%の力をふりしぼって演じているからだと。
『社会人は、皆そうだ』
『子どものときから慣れさせるべき』
という声があるのも承知だが、子供の時分から始めることの利点はなんだろう。
放課後登校は、彼女にとって、楽しみもあるが、それ以上の覚悟と疲労を伴う。
だから、月に1~2度だし、2~3か月空くこともあるのかなというのが、私の勝手な見解。
帰宅した娘は、小4弟と2人で、キャーキャー笑いっぱなし。
また行くかもしれない学校とか、これから進んでいく道とか、その力を蓄えるための方法を彼女は、今は学んでいるのだ。
たぶん。
そう思いこまなきゃ、こちらがまいってしまうわ!!
・・が、私による私自身の、絶対的ゆるぎなき見解。