先週くらいから、小5娘が、私と一緒に登校している。
「登校」と言っても、手ぶらで教室に行き、2~3分だけ、教室に顔を出すというもの。
担任の先生の
「挨拶だけでいいから」
の低めのハードルに、ようやく、娘の心が動いた。
去年までは、数か月に1度、放課後に、職員室や校門の外で、ちょっと顔をみせるだけだった。
娘は、2年前から支援学級に在籍。
支援学級は、学年の垣根を取っ払い、1教室にいろいろな学年の5~6名の生徒。
学習も普通学級に比べれば、のんびりしているよう。
それでも、娘にとっては、高いハードル。
挨拶だけ登校の初日は、教室に入れず、教室の前の廊下でクラスメイトが来る前に、逃げるように帰った。
翌日は登校しなかったが、翌々日に、また「登校する」と言って、廊下でクラスメイトと顔を合わせた。
その次は、教室に入れた。
娘は、ずっと顔があげられない。
その次は、廊下で、クラスメイト全員とジャンケンをした。
その次は、教室で、クラスメイト全員と、あっちむいてホイ をした。
ずっと顔があげられないけれど、ジャンケンをするのに、少し顔を上げなくてはならない。
さすが先生、上手い。
「明日も行く」
帰宅した娘は、そう言った。