昨年12月に、久しぶりに夫と2人で食事をしたときに
「毎月、2人で食事をしよう」
と約束した。
だが、自分の趣味に大忙しの夫と、最近は少しずつ外出するようになった私は、1月は予定が合わなかった。
なので先日、夫とランチをした。
場所は、住んでいる団地の人が勧めてくれた、近所のお店。
入ってみると店員2人だけの、小さいが洒落た店内で、ほぼ満席。
洒落てはいるが、決して緊張するような雰囲気ではなく、席の配置も余裕があり、メニューは手書きの達筆な筆で書かれている。
天ぷらや、煮物、焼き物などなどの和食と、お酒の種類も豊富で、私好み。
自分の趣味優先で、ほとんど家をあけている夫のことは、気にしないことにした。
いわゆる『興味がない』部類のグループに属させた。
なのに離婚や別居をするに至らないのは、経済的なこともある。
それと、子どもに対してハードルを下げたので、夫にもハードルを下げることにした。
随分前、まだ学生だった時、自分と同年代の子に
「お父さんが暴力も振るわず、お金ももってきてくれて、他に何が不満なの?」
と言われ、何も返す言葉が見つからなかったことが、私の頭にあるのも一因かな。
結局は、お互いが、この関係を継続させる方がよかろうと、そのために必要な時間だと思って、ここに夫婦でいるわけで。
家の中では話さない私たちだが、そのランチの店では、2人してよく喋った。
アルコールを飲んだことも、良かったのだろうか。
そして帰宅して、数分後に、夫は出掛けて行った。
また私たちは話さなくなった。
でも、来月はどこで食べようかと思っている。
こうやって書いてみると、変な関係だが、まぁしばらくは、こうやってみるのだ。
先のことは分からないから、今、自分が
『これならいいか』
ってできることを。