吾輩はズボラなるままに

15才、中1、小5の3児のママです。子ども全員明るくニート&不登校中。ズボラ万歳で過ごしています!

夫との時間

夫と久しぶりに2人で出かけた。

 

目的は、我が推しの柏レイソルが出場する、サッカー観戦。

 

行き先は、国立競技場。

 

国立競技場で、天皇杯決勝が行われるのだ。

 

新しくなって初めての国立競技場、天皇杯決勝は、レイソルは11年ぶり。

 

開始1時間ほど前に会場に到着して、自由席だったので、キョロキョロ空いている席を探し、ようやく見つけた。

 

夫の席とは少しだけ離れてしまったが仕方ない。

 

席は、ゴール裏の2階席。

 

サッカーでゴール裏は、最も応援の熱が高い席である。

 

いつもは座って応援しているが、ずっと立って応援。

 

来場者は、6万2千人超のほぼ満席。

 

すり鉢状の場所で、6万2千人が声を出すと、その声は反響してすさまじい。

 

自分の声さえ聞こえなくなるほど。

 

試合は0-0で90分でも決まらず、延長30分でも決まらず、最後はサドンデスのPKとなった。

 

すさまじい声は、PKを迎えると、うねりとなり、更に大きくなり。

 

声の渦の中に、自分が巻き込まれてしまっているようだった。

 

結局、最後の最後で、我がレイソルは負けてしまったが、あまりにも壮絶な試合で、両チームともあっぱれとしか言いようがない。

 

これで、今年のレイソルは仕事納め。

 

帰りの電車の中で、夫とずっと話をし、そのまま2人で外食。

 

小さな居酒屋のカウンター席で

「給食で、クジラの煮つけが好きやった」

「え?クジラ?そんなの給食で出たことないけど」

「この前読んだ本で、面白いのがあってさ」

「へえ~何?何?」

 

そんなどうでもよいことを小一時間話した。

 

家庭より趣味に重きをおく夫は、平日はもちろん週末も家にほぼいない。

 

たまに家にいても、自室にこもって出てこない。

 

何度話し合っても、夫は変わらない。

 

家にいないが、家族にハラスメントをするわけでも、給料を持ってこないわけでもない。

 

腹を立てるだけ、時間と労力がもったいない。

 

彼のことはATMだと思うことにした。

 

ATMだと言っておきながら、夫に誘われればホイホイ付いていく。

 

要は、私は、夫との関係を断ち切りたいとは思っていないんだ。

 

外食を終えて、家へ帰る道すがら

「こういう時間えぇな」

と夫が言って

「月に1度くらい、2人の時間を持とうよ」

と私が言って

「いいね」

と2人で言った。

 

私は、徐々にでも、夫との関係を修復していきたいと、まだ思っているようだ。

 

「それでいい」

という天使の励ましの声と

「お前は甘い奴だ」

という悪魔のため息が交互に聞こえた夜だった。