このあたりの教育だけは
その日は、フリースクールが休みなので、子ども3人が在宅。
だから、子どもに留守番を頼んで、私は朝から夕方まで、1人での外出の予定を詰め込んだ。
そういうときの前日は、早起きをして子どもたちの朝ご飯を作ろう、洗濯もして・・と大層な計画を立てる。
だが、実際は、毎度必ず寝坊するから、何もできない。
「炊飯器にご飯あるから!冷蔵庫・冷凍庫にも何かある!あとは何とかして!」
と言い残し、玄関を出る。
ゲームやテレビに夢中の子どもたちからは
「あ~わかったぁ」
の返事が3人中1人から出る感じ。
その日もやっぱり、私のセリフは同じだった。
しかし、返事は、昼夜逆転中の中3息子から
「分かった!昼食は、オレが何か作って食べさせておく!」
という100点満点の模範解答が。
おもわず、玄関から、息子のいるリビングの方を振り向いてしまった。
だが1つ、現時点で、朝食を食べさせていないのに
「『昼食』は、オレが食べさせておく」
が気になったので、それを指摘したら、それで間違ってはいないのだと、本人。
まぁ、小6娘も、小4息子も、何かしら1人で作ることはできるからと、急いでいたので、それ以上は聞かずに家を出た。
なんたって
「オレが何か作って食べさせておく」
というパワーワードに。我が子ながら圧倒されてしまった。
これなんだよ、日本中の主婦が欲しい言葉は。
そして、夕方帰宅して
「お兄ちゃんは、昼食に、何を作ってくれたの?」
と小6娘と小4息子に尋ねた。
答えは
「何も」
と。
それどころか、昼前には寝ていたというではないか。
そして、当の本人は、寝室で夢の中。
これなんだよ、日本中の主婦が落胆して、パートナーを信じられなくなるのは。
学校に行かなくても構わないが、このあたりの教育だけは、しっかりしなければ!!と強く思った夕方のこと。