小4息子と道を歩いていると、彼が落葉樹を見上げながら
「全部葉っぱがなくなるのに、また春になったら元通りなのってスゴイねぇ」
と、言った。
なるほど。
当たり前のことと思っていたが、確かに。
春、小さな芽を出した葉を、青々と枝が見えなくなるほどに成長させ、それを一気になくす。
葉はなくすけれど、木は、根を深く張り、幹を太くし、枝を伸ばし。
落葉樹からしたら
『スゴイも何も、そうしなきゃ生きていけないのよ』
ってな話だろうけれど。
帰宅すると、中3息子が、居間でゲーム機を片手に、ご機嫌に鼻唄を歌っていた。
竹内まりやさんの、クリスマスソング。
昔、この時期になると、テレビからよく流れていたっけなぁ。
懐かしかったので、鼻唄に合わせて、私も一緒に歌ったら、息子に怪訝な顔をされた。
歌詞の
『悲しかった出来事を消し去るように』
っていうところが、私は好き。
今年もクリスマスがやってくる。
たくさん食べて、身体に脂肪をまとっても、落葉樹のようにそれが1つ残らず落ちたらいいのになぁ。
『太った出来事を消し去るように』
あっそうだ、ついでに、シワとシミも、消し去るように~ だったら、いいのになぁ。