小4息子が、私の車の送迎でずっと通っていたフリースクールに、1人で電車で行きたいと言い出したので、電車通学の練習を、私としている。
そんな訳で、私も、電車に乗るようになった。
ここ10年以上、自家用車での移動がほとんどだったので、何だか新鮮。
息子が乗る電車は、ラッシュの時間帯とは、ずれている。
帰りは、学生さんたちの帰宅時間と多少重なるが、田舎の電車のこと、車内はそこまで混まない。
空いている車内では、中吊りをみたり、ついつい人間観察も。
特に高校生をみてしまう。
私の高校生の服装の印象は、かなり古い時代で止まっている。
女の子はミニスカートに紺色のハイソックス、紺色のスポーツバッグみたいなのを肩からかけていたような・・。
男の子は・・覚えていない。
今、目の前にいるのは、男女ともにリュックを背負っている子が大半。
男の子は、直方体?円柱?とにかく縦長の型のリュックをよく見かける。
女の子はミニスカートが相変わらず多いが、靴下は、ハイソックスあり、黒ストッキング、くるぶしくらいの短い靴下と、バラエティにとんでいる。
今でも制服のスカートは『膝下~センチ』なんていう校則があるのかな。
ウェストを何回も折って、スカートを短くしたりとか、私やってたっけ。
ちょっと前まで、我が子のことを思うと、制服姿やランドセル姿に、目を背けていたけれど、今や、なんとも思わず見られるように。
・・いや、嘘。
ほんのちょっとだけ、胸がザワザワする。
制服姿にというよりは、学生さんたちが、車内で、ホームのベンチで、友達と一緒にお喋りしている姿に。
ウチの子は、人生のうちの、こういう時間を知らないで通り過ぎてしまうのかな って。
ちょっと思って、ちょっとだけ悲しくなる。
ぼんやりそんなことを思っていたら、隣に座っていた、電車通学練習中の小4息子が
「オレ、1人で電車に乗ってい行ける自信と覚悟は、超~あるんだよね!!」
と、私に話しかけてきた。
「じゃあ、あとどのくらい練習したら、1人で行けそう?」
と返すと、自信満々に
「あと、1か月だね!!」
思ったより長いな。
なんて言葉は飲み込んで、代わりに
「いいね!その意気だ!」
息子と2人で、ニカッと笑ったら、心のザワザワは、どこかに吹っ飛んだ。