吾輩はズボラなるままに

15才、中1、小5の3児のママです。子ども全員明るくニート&不登校中。ズボラ万歳で過ごしています!

黄色いリンゴをピーラーでむく

私は、元来、物を購入するとき、自分が好きなものだけを選び続ける傾向にある。

 

これが、顕著なのが、食べ物。

 

新作だとか、期間限定、ちょっと変わったものに手を出すことは、ほぼしない。

 

要は、融通のきかない頑固者なのだ。

 

そんな頑固者が、昨年から『群馬名月』というリンゴを買うようになった。

 

私のなかで、リンゴといえば、ふじとか、つがる、紅玉。

 

横文字のジョナゴールドは、私にとっては新顔という認識。

 

そして、果物の甘いということは、色が赤いこと。

 

『赤い=甘い』これを、ずっとずっと信じてきた。

 

ところがどっこい、この群馬名月の色は、黄色いのだ。

 

じゃあ、何故に、群馬名月なんていう、異色の超新人を選んだかといえば、全くたいしたことはない。

 

我が家の御用達安売りスーパーで、一緒にきていた小6娘に

「あなたが食べたい果物を、何か選んできて」

と言ったら、娘が持ってきたから。

 

「選んできて」

と、物わかりのいい母親ぶって格好つけた手前、今さら

「これはダメだ、変えてこい」

とは言えなかった。

 

娘も

「みて!値段も、他のリンゴと同じくらいだよ!高くないよ」

「すごく甘いって、値札のところに書いてあったよ」

と、私の説得にとりかかる。

 

確かに、このスーパーの、特に果物は優れており、ハズレたことがない。

 

数秒、カートのなかのリンゴをみながら、長年信じてきた己の理論と、娘を前にした親の見栄を天秤にかけた末、見栄が勝った。

 

まぁ、ダメなら、砂糖と一緒に煮たり、ジュースにでもするかぁと思いながら。

 

ところが、これが大当たり。

 

黄色い=酸っぱいという、私の偏見は、黄色い皮をむいてしまえば、同じリンゴ。

 

そして、口にいれると、えもいわれぬ甘さと、ベストなシャキシャキ感。

 

一発で私の心を動かし、家族の心もわしづかみにし、昨年は何度となく購入。

 

そして、先日、今年初の、群馬名月を購入。

 

ちょっと台所にそのままにしておいたら、小6娘が皮をむいてくれた。

 

彼女は、この母親を待っていたら、いつ食べられるか分かったもんじゃないというのを、経験上、知っている。

 

「包丁で皮をむいたの?」

と、娘に尋ねたら、ピーラーで剥いたと。

 

『リンゴの皮は包丁でむくもの』

という私の勝手な古い理論を、またしても、軽々と、娘は飛び越えた。