お題「最近気になったニュース」headlines.yahoo.co.jp
確かに、私も含め日本人は「一汁三菜」って言葉に、良くも悪くも とりつかれていると思う。
以前、何かの本だか記事に「一汁三菜」は、もとは金持ちの食卓であり 一般庶民は一汁一菜でも十分であったらしい。
それが、女学校開校当初に良妻賢母たるもの「一汁三菜」・・と学生に教えていたら それが日本全国にものすごいスピードで浸透していったらしい。
だが、当時 女学校にいく家は ほとんどが「超」がつく金持ちである。自ら、家事をするような家庭の娘は まず来ない。
「一汁三菜」は、家政婦に「こういうルールを守ってつくってね」と頼むことを想定して教えられたらしたい。
少し前にみたテレビ番組でのこと。
外国のごく一般の家庭にカメラが入り 日常を撮影する。そこで「日本と違う」と私が最も感じたのが、料理。
「週末に親戚一同があつまるため、料理をつくる」なんてナレーションが入り、どんな料理かと思えば、
鶏肉を塩コショウで焼いたのと、生のトマトとゆでたブロッコリーが 各自の皿に盛られている。そこにパン1種類。それだけ。量も別に多くない。
そうかと思えば、子どもにもたせる昼食。父親が用意をしている。
いったいどれほどの料理上手かと思っていると、
2枚のパンにジャムを塗って それをサンドイッチの要領でジャムの面どうしを合わせる。それを切りもしないで保存袋に無造作に入れる。一緒にバナナとかリンゴをそのまま持たせて 終わり。
実に簡単。簡単すぎて「えっ?それだけ?」「そんなんで大丈夫なの?」
そんな いらぬ心配をよそに、画面のなかの人々は 顔色ひとつ変えずに「いつもながら美味しいよ」「最高だ」なんて言っている。
しばらく見ていると、最初の 物足りなさや、心配はどこへやら。今度は羨ましくなった。
「食事ってこんなんで、いいのか」「こんな簡単レシピなら、男性も子どもにも教えられるよね」「いいなぁ、旦那さんが作ってくれて」
沢山のおかずが並ぶ 日本の料理、食卓は大好きだ。
だが、その料理を作れるのが女性だけでは いつまで経っても男性は台所に寄り付かないし 女性は台所に居座る。
「沢山作らなくてもいい」「簡単な料理だっていい」作る方も作ってもらう方も、ハードルをさげるところから始めてもいいかも。
そうそう、この前の春休み中 子どもへの食事の用意が面倒で、甘くないフレンチトーストをつくった。これなら、食事になるだろうと。
卵と牛乳をといた中に、食パンをひたして焼く。最後にもうしわけ程度に、ツナとチーズを上か適当にパラパラ。これが、子どもたちに大うけ。
「このフレンチトーストが、お母さんのつくるご飯であれがNO.1だよ!なんたって野菜が全然入ってないし!」
お褒めいただき、恐悦至極。だけど、なんかちょっと複雑な気持ち?
でも、この複雑な気持ちが 料理のレベルを、男性を台所から遠ざけることになっているのかもなぁ。
日本人、どこまでも真面目。いいことだけど、それが自らの首をしめているのかもなぁ。