吾輩はズボラなるままに

15才、中1、小5の3児のママです。子ども全員明るくニート&不登校中。ズボラ万歳で過ごしています!

7才女優 お菓子の乱

7才の娘は、お菓子が大好き。


こと「お菓子」となると 誰より食い意地がはり、その執念たるや 凄まじい。

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昨日も「お菓子が欲しい」と、私に訴えること4時間。


我が家には、決まった「おやつの時間」というものがないので、お菓子は毎日食べることはない。


お菓子じたいも隠してあるので、子どもは勝手に食べられない。


「お菓子が欲しい」と言われたら普段ならあげるが、昨日は10才の兄が 少しお腹をこわしていた。


「明日には兄も治るだろうから 食べるなら兄弟3人一緒に食べよう。だから、今日はガマンして」という私の言い分に、娘は納得できなかった。


たしかに、人間 ダメと言われれば欲しくなる。それが好物となれば なおさら。


娘は 泣いて、拗ねて、怒り、周囲に八つ当たりしまくり。そして「お菓子が欲しい」と、ひたすら言い続ける。その執念には、正直まいった。


「アイツ うるさすぎる!オレは、今は食べたくないから 妹にお菓子をあげてくれ」と、お腹をこわした兄が言う。


そう言われて「じゃあ、お菓子をあげようか」とも思ったが、母も意地があったので引き下がれない。


意地になった理由は 娘は、お菓子に限らず 自分のワガママを泣いたり喚いたりして、相手を辟易させて無理矢理に押し通すところが 以前からある。


押し通したあとは、あれだけ流した涙が一瞬でひっこみ 何事のなかったかのような満面の笑み。


ものすごい早変わりに ゆずった方は 釈然としない。7才にして女優である。


この女優に、泣いて喚けばどんな無理難題も通ると思わせては ためにならんと思ったわけで。母も頑としてゆずらず。


この新旧の女の意地の張り合いは、娘が折れて「明日、兄の体調がもどっていたら お菓子を買いに行く」という約束を お互いかわし、ようやく終結


しかし、そこは1度は引き下がっても、ただでは終わらぬ女優の意地で「明日、必ずお菓子を買うよね」の念押し攻撃が始まった。


翌日、約束通り 7才女優と、復調した兄10才と、5才弟を連れて スーパーのお菓子売り場へ。


女優の買い物は長い。チョコレートと戦隊ヒーローの箱のビスケットを早々に決めた兄と弟、そして私を「あれでもない、これでもない」と待たせること、待たせること。


ようやく決めたのは、大袋に入ったスナック菓子。「たくさん入ってるし、最近食べてないし、お菓子の形もかわいいから。さいしょは、この前○○ちゃんが来た時にもってきたお菓子にしようかと思ったけど、同じのより別のほうがいいかなって。それにね、この味は・・・」と、理由も長い女優。


「おいしそうだから」「戦隊ヒーローの(描いてある)箱だから」という簡潔すぎる理由の兄と弟とは大違い。


やれやれ、これで昨日からの抗争に幕が閉じられると 内心ホッとして帰路につく。


帰宅して 各々がお菓子を食べ始めようと お菓子の袋や箱を開け始めた。


弟のお菓子の箱が上手く開かないのをみていた女優が「弟くん、私が開けてあげる」と優しく助けている。


いいお姉ちゃんじゃないかと、そばで見ていて嬉しい母。


だが、次の瞬間「箱を開けてあげたから、1つ(弟の菓子を)食べていい?」と弟に聞く女優。


「いいよ~」と戦隊ヒーローの描かれた箱にくぎづけの弟が生返事で、こちらをみていないとわかるや否や 弟の菓子を2つ3つと食べる。女優、抜け目なし。


しかし、4つ目を食べようとしたら、弟に気づかれ「そんなに食べていいとは言ってない!!」と怒られる。


そこで「ごめんね」と謝ればいいものを、女優たるもの 謝らない。


「そんなこと言うなら、もう弟くんとは遊ばない!」と、問題をすりかえる。


5才弟、問題すりかえに気づかず、まんまと罠にはまる。「姉ちゃんが、遊ばないって言った~~」号泣。


女優は、シレッと自分のお菓子を食べている。


その間、兄は マンガに夢中。買ってきたチョコレートは しっかり傍に置いて、対女優防御完璧。経験がものをいう。


すったもんだの末に、弟と仲直り。早く素直になればいいものを。


それでも、この女優がみんな大好き。女優は、心優しき女にもなる。心細くて涙をこぼしたかとおもえば、ここまでやるかとお笑い芸人にもなる。


兄と弟の間で バランスをとり、親からはついつい忘れられる真ん中の子ども 。


女優になって、必死にアピールせねば やってられないよなぁ。寝顔を見ながら思う夜。

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