不登校児が家にいることで困りごとといえば、我が家の場合、食事である。
お蔭様で、我が家は 3人ともに食欲旺盛。
3人ともに肉が好きで、野菜嫌い。
3人各々に好物が違う。
しかしながら料理人に、個人に合わせて食事を作るほどの技術・気力・体力はない。
よって、とうの昔にレパートリーは底をついている。
よく言われることだが、『若者には、肉さえだしておけば、何とかなる』
豚こま肉を、週に5キロ消費する我が家。
料理人の思考力が、完全停止した先日、上記のレシピを2日作り続けた。
2日間の夕食のメインが、コレだったというのではない。
2日間 朝昼晩の食事が、コレだったということ。
作ると、あっという間になくなり
「おかわりないの?」
「ずっとこれでいい」
と言われ、気付いたらフライパンに油を足しながら、ずっと火の前にいた。
しかし喜んでいたかと思いきや、小4娘が「あまり好きではない」と。
理由を聞くと
「抜けたばかりの歯の穴が開いた部分に、ザクザクした固い衣が、時々突き刺さるのよね~」
と、のたまう。
「穴の開いていない側の歯で噛んだら?」
と 進言したが、
「う~~ん、やっぱり、そういうのって気になるじゃない?食事は、そういうのを気にせず食べる方がいいよねぇ」
そういえば、最近は鳴りを潜めていたが、娘は 時折、大女優気質を発揮することがあった。
スーパーでのお菓子選びにやたらと時間がかかったり(大女優は買い物が長そう)
弟のお菓子をつまみ食いして、本人に見つかっても、話をすり替え、弟を悪者にしたり(大女優は謝らなさそう)
大女優、自分の口内の繊細さを語ったそばから、寝転がってゲーム機片手に煎餅を食べ始める。
口内が繊細な大女優が、実は 超庶民的でガサツだったとしても、その手に持つ 厚焼き煎餅が 唐揚げの衣より柔らかいとは思えない。
大女優には、今後もあの唐揚げを 心おきなく作るとしよう。