今週のお題「練習していること」
先月から、お隣のインド人の奥様から英語を習っている。
教室は、お隣宅。
インド人の奥様は、日本語ができなくて、私は英語ができないので
「ここが分かりません」
と言っても、説明される言葉は英語。
言葉が無理なときは、身振り手振り、絵も描き、単語をGoogle翻訳。
なので、レッスン中は、身を乗り出して耳をそばだて、そうやって聞き取ったものを脳内で組み立て・・まぁ普段使わない脳がフル回転だ。
彼女は誰かに英語を教えたことはなく、私も学生時代以来の英語学習。
きちんとした教科書はなく、行き当たりばったりというか、自由度の高いレッスンである。
レッスンは、始めに、私が書いてきた5~6つの英文の添削から始まる。
『土曜日に、車で映画館に行きました』
『子どもが好きな、アニメを観ました』
『私は、上映中は寝てました』
なんて感じの、短い英文だが、それでも毎回、どこかしら間違う。
そこから
「どこの映画館?」
「あなたの好きな映画は?」
「あの映画観た?」
なんて話になる。
雑談をひとしきりした後、彼女が作ってくれた問題文を解いたり、練習したりする。
その問題を解いている最中も
「of とか for とか、違いがわからない」
「何にくっつけて使ったらいいの?」
と私が言うと、彼女が
「えっと・・例えば・・」
と説明してくれる。
学生時代に、いくつもの構文を覚えた気がするが、今や、脳内には跡形もない。
問われた彼女にしても、たぶん説明するのは難しいだろう。
日本語だって
「~が、~に、~を、の違いと使い方について説明せよ」
と言われたって
「つまるところ・・聞いた感じ、言った感じがそうだから、そうなのよ」
としか、私には説明できないもんなぁ。
そんな脱線ついでに、日本人の苦手な L と R の発音の違いを、今さらながら理解したが、やっぱりうまく発音できないことを再確認したり。
さらについでに、インドのご実家の家族写真を見せてもらい、そのついでにインドの学校、介護、結婚、気候、交通、法律事情・・。
要は、脱線と雑談が多い。
彼女はゆっくり、簡単な表現を選択してくれるので、彼女の話すことは
『こんなことを話しているのだろう』
くらいは分かるようになったが、自分の言いたいことが、すんなり出てこない。
「わかる~それ、あるあるだよね~」
「そうは言ってもさぁ、難しいよねぇ~わかるけどさぁ」
なんて相槌をうちたいが、その英語が分からない、出てこない。
できないことだらけ、手探りだらけの、そんな時間だが、今、楽しい。