吾輩はズボラなるままに

15才、中1、小5の3児のママです。子ども全員明るくニート&不登校中。ズボラ万歳で過ごしています!

挑む彼女

小6娘が

「家で、小物を作りたい」

と言って、手作りのキットを売るサイトを指さした。

 

それまで、折り紙、アイロンビーズ、塗り絵などにハマる期間は、不定期に訪れていたが、今度はビーズで作るものらしい。

 

ズボラな私は、こういう細々とした手作業が苦手なので、何だかよく分からなかったが、お金だけ出す。

 

最近、親が子どもにできることは、衣食住、生命維持、法律遵守、あとは、こんなときにお金を払うことだけだなと思う。

 

もちろん、それだって可能な限りだが。

 

さて、頼んでいた娘のキットが、届いた。

 

出来上がると、ビーズで作られた小さなケーキになるとのこと。

 

午前中に届いたそれを、娘は食事もそっちのけで、早速に作り始めた。

 

作り方が書かれた紙を見ながら、細いワイヤーとビーズを、黙々と、こねくりまわして。

 

しばらくして

「あぁ・・難しい」

と、大きなため息をついたので

「時間があるから、少しずつやったら?」

という私のお気楽なアドバイスに従い、ようやく手を止めて、その日は終了。

 

そんな彼女が、急に

「中学校に、なるべく登校してみようかな」

「入学式は出たくないけど、その翌日から・・」

と言い出したのは、昨日のこと。

 

兄同様に行かないものだと、高をくくっていた私は、早々に給食費と教材費を止め、もちろん、制服なども買っていない。

 

慌てて中学校に連絡をして、新年度のスケジュールやら、登校時間、制服などのことを尋ねる。

 

「中学校、朝8時までに登校だってよ!」

そう娘に言ったら

「えっ・・・」

と絶句。

 

私も

「早いねぇ」

と、うなだれる。

 

長年、登校時間なんてのを気にしない生活の弊害が、今ここに・・。

 

「今さら、遅刻だの早退だの、ナンボのもんじゃい!死ぬわけじゃない!」

と、私自身に言い聞かせるように言ったら、彼女の頬がゆるんだ。

 

小4弟が、フリースクールに居場所を作ったように、彼女にも家庭以外の居場所ができたらいいなと思う。

 

食堂での皿洗いの手伝い、自治会の手伝い、舞台鑑賞、前髪ウィッグ購入、私の前髪担当美容師就任、ビーズ作成・・

新しいことへ、少しずつジャンプをしてきた彼女が、今、大ジャンプをしようとしている。

 

ジャンプをしようがしまいが、ジャンプした結果がどうあれ、挑む彼女に、乞うご期待。