吾輩はズボラなるままに

15才、中1、小5の3児のママです。子ども全員明るくニート&不登校中。ズボラ万歳で過ごしています!

有言実行と、いつかの朝

中3息子が、溜め込んだ段ボールや、服、教科書などのゴミ捨てをしてくれた。

 

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「オレがするよ!」

とは言ってくれたが、話半分・・いや1/5くらいにしていたのだが、収集日の朝に3往復して全て捨ててくれた。

 

その後、数日前に私が中学校からもらってきた卒業証書を、夜中に見たのだと言った。

「あれさ、筒に入れるとき、面倒くさいなぁ」

そう言って笑った。

 

「そうそう、あるあるだよね」

私もそう言って笑った。

 

もらってきた卒業証書と、茶封筒に入った手紙や通信簿を、彼は棚にポンと置いた。

 

そこは、登校していたときのノートやらファイルが、乱雑に置いてある棚。

 

いつか、そこも整理する時が来るのだろうかなぁと思った朝。

春いろいろ

小4息子が通うフリースクールの、親の会ミーティングがあり、たまたまフリースクールスタッフAさんにお会いした。

 

Aさんは、息子が最も信頼している人。

 

私も絶大な信頼をおいていて、会うと、息子のフリースクールでの様子、家庭での様子を、お互いに話す。

 

最近、息子がフリースクールの帰りに、寄り道をしていることを話したら

「知ってますよ!" アイスクリームを買いたいんだ~! " って言ってました!買えましたか?」

「買いたいものを、私によく報告してくれるんですよ」

と、Aさんからの情報。

 

私には

「帰り道に思いつきで、寄り道をした」

なんて話していたのに、な~んだ!事前に話していたんじゃない。

 

2人で笑ってしまった。

 

他にも

「行き帰りを、フリースクールの生徒さんたちと一緒にしていますよ」

とも教えてもらった。

 

少し前まで

フリースクールに友達はいない 」

って言っていたのになぁ。

 

私からは

「オレ、そのうち独り暮らしをしなきゃなぁ」

「それには、何処かで働かないと」

と言うようになったことを報告。

 

Aさんが

「息子さん、早くも自分の未来を見据えているということですよ」

とフォローしてくれたが、2人でおもわず、笑ってしまった。

 

笑ってはいけないことだろうが、でも、だって、息子は小4である。

 

フリースクールでは、1番の年下である息子。

 

そんなことを言い出したのも、どうやらフリースクールでの、お兄さん・お姉さんの影響らしい。

 

周りに追いつきたくて、精一杯、背伸びをしたんだな。

 

だけど未だに、ひらがなが書けないから、自分の名前もフルネームでは書けない。

 

もちろん、カタカナは全くだし、数字も1~3くらいまでなら書ける・・かな??

 

でも、YouTubeの字幕を読んでいるから、字を読むのはお手のもの。

 

書けないけれど、四字熟語やことわざは知っている。

 

足し算、引き算式はサッパリだが、お金の計算はできる。

 

フリースクールで褒めて育ててもらったおかげで、根拠はないけれど、自己肯定感は誰よりある。

 

そんな彼は、来月小学5年生。

 

幼稚園から数えて、不登校歴4年半。

 

フリースクールが楽しすぎて、学校に行く気は、サラサラないそうだ。

 

中3兄は数日前に、小6姉は明日、それぞれ小中学校を卒業。

 

旅立ちの春。

人生いろいろの春。

私は例年通り、花粉症の春。

中学卒業

中3息子が、場所も知らない、先生や生徒の顔も声もしらない中学校を卒業した。

 

夕方、学校の応接室で、学年主任と担任から私は卒業証書を代わりに受け取った。

 

私は、それっぽいスーツを着たんだよ。

 

胸元には、彼が小学校卒業以来つけていない、コサージュだってつけちゃったし。

 

それっぽい、カバンだって持っちゃった。

 

いつも通りの5分メイクだけど、化粧もしたさ。

 

着飾って行ったけど、校門をくぐってから出るまで、10分かからなかったよ。

 

着飾った夕暮れの帰り道、コンビニで使える電子マネーがあるのを思い出した。

 

この電子マネーは、少し前に県から不登校児と保護者に、任意のアンケートが届いて、それに答えてもらったもの。

 

1500円分ある。

 

「よし、使うなら、今日だ!」

コンビニへ、レッツゴー!

 

まずは、最近飲んでいなかったお酒をカゴに入れて、子どもと私のお菓子も買おう、それから、それから…。

 

電子マネー分くらいにおさめたつもりが、会計してみたら500円オーバー。嗚呼。

 

自宅の玄関を開けて

「ごめ~ん!今日、疲れた!夕食、作りたくな~い!お菓子買ってきた!」

「冷蔵庫にお刺身あるから、食べたい人は、3等分に分けて!」

と、子どもたちに向かって叫ぶ。

 

化粧を落として、着なれない服も脱ぎ捨て、お酒とスナック菓子の袋を開ける。

 

子どもたちも集まってきて

「何買ってきたのぉ?」

とリサイクルバックの中を覗き込む。

 

久しぶりのお酒は、缶1本で頭痛がした。

 

子どもたちは、刺身を切るのに、3人でまな板を囲んであれやこれや。

 

すし飯を作るのに、3人で、あれやこれや。

 

これまでの経験から

『今日の母親は頼りにならない』

と、完全にみかぎっている。

 

あなたたちの親なんて、そんなもんよ。

 

どんどん、みかぎっちゃって。

 

それでいい、それでいい、の我が家の卒業式の日。

浮き輪

我が家のテレビは、居間に1台のみ。

 

そのテレビの権利は、数々の兄弟間の諍いを経て、紅一点の小6娘が勝ち取り、現在の泰平の居間に至る。

 

娘は、起きた瞬間から寝るまで、手元のゲーム機を起動させながら、テレビでYouTubeもつけているという状態が好き。

 

時折、折り紙や塗り絵をするときがあっても、ゲーム機はOFFになるが、テレビからYouTubeの音が消えることはない。

 

不登校初期に

「何かしているときは、テレビを消してほしい」

と何度も注意したが、馬耳東風。

 

私の方が根負けした。

 

娘が寝た後は、夜中に起きている中3兄が、チャンネル権を引き継ぐ。

 

3人の子ども全員が不登校になって3年。

 

我が家のテレビが24時間つけっぱなし状態も、3年。

 

それが、最近少しだけ、テレビが消される時間ができた。

 

・・と言っても、テレビはついていなくとも、手元のゲーム機はONなのだが。

 

もちろん、今さら私が、テレビを消すように強制したわけでも、助言したわけでもない。

 

私もそうだったが、不登校初期に親がまず不安になるのが、テレビやゲームから、全く目を離そうとしない子どもの姿である。

 

その姿に、親は呆れ、怒り、そして、どうしようもないほどの不安を掻き立てられる。

『登校もせず、勉強もせず、ゲームばかりして、この先、この子はどうなってしまうのだろう』

 

私も、その不安を、フリースクールスタッフや、不登校先輩ママに、何度もぶつけた。

 

返ってくる答えは

「やりたいだけ、やらせた方がいいよ」

「ゲームとかYouTubeって、浮き輪なの。その浮き輪で、子どもは不安の海を浮かんでいるから」

「そのうち、飽きるから」

 

『なんじゃ、その答えは??』

『そんなことが聞きたいのではない!ゲームのやめ方を教えてほしいの!』

と思ってから、3年。

 

ようやく、あのとき理解できなかった答えに納得する自分になってきた。

 

少しだけ、我が家の居間が静かになっている、今日この頃。

 

さて来月には、これが続いているか、元に戻っているか??

 

浮き輪は小さいサイズになるのか、もっと大きいサイズになるのか??

だから、ズボラなの

1月中旬くらいから、自分の理想の朝活をしてきた、小4息子だったが、ここにきて、とうとう息切れをした。

 

彼の朝活スケジュールは

午前6時過ぎ 起床。その後、居間でゲームやYouTubeをみる。

午前7時 自分で朝食作り

午前7時半 朝食

午前8時 出掛ける準備&母のつくる弁当の進捗状況確認

午前9時過ぎ フリースクールへ出発

 

起床時間だけ見るなら、出社前に運動やら、読書、瞑想するという、有名起業家たちの朝活と同じ。

 

だが1~2週間前から、まず朝食を作らなくなり、そのうち、起きても居間でまた眠ってしまうように。

 

そしてとうとう

「8時になったら起きる」

と、目覚ましを8時に合わせ、8時45分に起きるようになった。

 

要は、出発時間ギリギリに起きて、朝食も食べず出掛けているわけで。

 

最初のうち息子は、理想のスケジュールがこなせないと、自分自身に、とても怒っていたが、許せるようになったらしい。

 

それにしても、用もないのに出発3時間前に起床したいなんて、ズボラの私には、今までの人生で1度たりとも考えたことがない。

 

だって

『朝は1秒でも長く寝ているもの』

でしょ!?

 

息子がスケジュールをこなしていたり、こなせない自分に怒っているのをみて

『こんな私が、とうとうトンビが鷹を生んでしまったか!?』

『このままいけば、イーロン・マスクにもなれるか??』

と一瞬妄想したが、やはり蛙の子は蛙、ズボラの子はズボラで、あぁよかった。

 

鷹だろうが、蛙だろうが、息子自身で考えてやってみて、また自分で軌道修正したことに、人生1歩前進。

 

私もくだらぬ妄想から軌道修正して、私の人生も1歩前進‥なんて言っているまに、早く寝ればいいんだよ。

 

そうしたら、早起きできるんだよ。

 

分かっている。分かっている。分かっちゃいるけど、夜更かしやめられな~い♪ んだよなぁ。

雪と詩人と断捨離と

昔のドラマのセリフで

『明日やろうはバカ野郎』

というセリフ通り、長年にわたるバカ野郎に、ちょっとだけケリをつけることにした。

 

数週間前から溜め込んだ山積み段ボールと、子どもの小さくなった服、1度も開いていない数年前の子どもたちの教科書を、週明けの収集日に出すために、ひとまとめにして紐でくくる。

 

やり始めたら大して時間がかからないのに、面倒くさがりは、腰を上げるまでに時間がかかる。

 

ホント、この性分は、我ながら毎度イヤになるが、この年までくるとやめられない。

 

あともう一息で終わるというところで、

「おっ!すげぇ、部屋が広くなったじゃん!」

と、中3息子が、ひょっこり顔を出した。

 

そうやって、ひやかして、すぐにまた居間に引っ込むかと思いきや

「これ(収集場所に)持って行ってやろうか?」

と殊勝なことを言い出すではないか。

 

「おぉ!?そんな珍しいことを言うとは・・こりゃ雪が降るな!」

と返事をしようと思ったが、すでに外はめずらしく雪模様。

 

神は、このことを既にご存じだったのか・・なぁ?

 

とにもかくにも、せっかくの珍しい申し出を、私の余計な1言で撤回されては困るので

「あら、嬉しい!明日の昼以降に、少しでも運んでくれると助かるわぁ!」

に返事を変えておいた。

 

子どものこういうことは、往々にして

「やっぱ、やめる」

になることが多いが、それも含めて、息子からの申し出は嬉しい。

 

詩人の、ロバート・フロスト氏 曰く

『母親は子どもを男に育て上げるのに20年かかるというのに、他の女性は20分で男をバカにしてしまう』

 

たしかに。

 

夫が、同じ状況で

「やっぱ、やめる」

と言おうものなら・・・。

小4の長期目標

『オレ、大人だから』が口ぐせの小4息子は、相変わらずフリースクールへ、毎日通っている。

 

フリースクールでは、お互いを、下の名前やニックネームで呼び合うだけで、相手の年齢や、学年をしらないことがほとんど。

 

息子曰く

「その人と付き合う上で、学年や、年齢は知る必要はない」

 

そのせいなのか、自身も、現在の自分の学年を忘れがち。

 

そんな彼が、先日、台所にいる私のところにやってきて

「オレもさぁ、4月から小5だねぇ、小学校も、あと2年で終わるよ」

と、話してきた。

 

「あらぁ、小5になるって覚えてたの?」

と返すと

「そりゃあ、覚えてるよ!あと2年したら、オレ、中学生になるんだもん!」

「もうすぐだよね~中学生」

と、なんだかウキウキしている。

 

確かに、2年なんてあっという間だろうが、それでも2年だ。

 

そして、まだキミは、小5になっていない。

 

ウキウキするには、ちょっと早くはないだろうか。

 

何かある。

 

彼の話したいことは

『2年後に、中学生になる』

だけではなく、その先の何かが本題なのでは??

 

そう思っていたら、やはりその先を話しだした。

「中学生になったらさぁ、フリースクールに1時間遅くまで居られるんだよねぇ」

 

そうだ、月に1~2度

『中学生以上の生徒は、1時間遅くまで残ることができる』

という日を、フリースクールで設けていたが、その回数を多くするという連絡があったっけ。

 

フリースクールに小学1年から通う息子は、入った当時1番の年下で、結局、今になっても1番年下。

 

最初のうちは、遊び相手・話し相手は、もっぱらスタッフだけだったが、今は生徒さんたちとも付き合いがあるよう。

 

日中、一緒に遊んでいた相手が、夕方の帰りの時間になって

「いや、僕はまだ帰らなくてもいいんだ」

「もう少し、ここで遊んでいくよ」

と言われることが多くなり、なのに自分は帰らねばならない。

 

そこで『オレ、大人だから』の息子、はたと、年齢・学年を意識したようで。

 

『オレ、大人だから』の息子曰く

「長期目標を設定するのが、大人」

 

『2年後の中学入学の年には、フリースクールに1時間長く滞在する(できる)』

という、新たな大人な長期目標?をかかげ『オレ、大人だから』は、今日も元気にフリースクールへ出掛けた。