我が家のテレビは、居間に1台のみ。
そのテレビの権利は、数々の兄弟間の諍いを経て、紅一点の小6娘が勝ち取り、現在の泰平の居間に至る。
娘は、起きた瞬間から寝るまで、手元のゲーム機を起動させながら、テレビでYouTubeもつけているという状態が好き。
時折、折り紙や塗り絵をするときがあっても、ゲーム機はOFFになるが、テレビからYouTubeの音が消えることはない。
不登校初期に
「何かしているときは、テレビを消してほしい」
と何度も注意したが、馬耳東風。
私の方が根負けした。
娘が寝た後は、夜中に起きている中3兄が、チャンネル権を引き継ぐ。
3人の子ども全員が不登校になって3年。
我が家のテレビが24時間つけっぱなし状態も、3年。
それが、最近少しだけ、テレビが消される時間ができた。
・・と言っても、テレビはついていなくとも、手元のゲーム機はONなのだが。
もちろん、今さら私が、テレビを消すように強制したわけでも、助言したわけでもない。
私もそうだったが、不登校初期に親がまず不安になるのが、テレビやゲームから、全く目を離そうとしない子どもの姿である。
その姿に、親は呆れ、怒り、そして、どうしようもないほどの不安を掻き立てられる。
『登校もせず、勉強もせず、ゲームばかりして、この先、この子はどうなってしまうのだろう』
私も、その不安を、フリースクールスタッフや、不登校先輩ママに、何度もぶつけた。
返ってくる答えは
「やりたいだけ、やらせた方がいいよ」
「ゲームとかYouTubeって、浮き輪なの。その浮き輪で、子どもは不安の海を浮かんでいるから」
「そのうち、飽きるから」
『なんじゃ、その答えは??』
『そんなことが聞きたいのではない!ゲームのやめ方を教えてほしいの!』
と思ってから、3年。
ようやく、あのとき理解できなかった答えに納得する自分になってきた。
少しだけ、我が家の居間が静かになっている、今日この頃。
さて来月には、これが続いているか、元に戻っているか??
浮き輪は小さいサイズになるのか、もっと大きいサイズになるのか??