吾輩はズボラなるままに

15才、中1、小5の3児のママです。子ども全員明るくニート&不登校中。ズボラ万歳で過ごしています!

小学校卒業

小6娘の卒業式があった。

 

「校長室で、1人で卒業証書もらうらしいよ」

と言ったら、それだけならと娘が行くと言い、2人で小学校へ。

 

校門には、紅白の紙の花でふちを飾られた『卒業式』の立て看板。

 

一応、娘に尋ねてみる。

「あそこで、写真撮る?」

速攻で断られた。

 

「やっぱりか。そうだよね」

「当たり前じゃん!」

2人で目を合わせて、フフッと笑った。

 

校内に1歩入ると、娘はマスクを目の下まで覆い、いつも通りに俯いてしまった。

 

校長室で

「着てきたコートを脱いだら?」

と担任の先生に言われたが、脱ごうとはしなかった。

 

それから担任の先生から名前を呼ばれ、精一杯の返事をして、校長先生から証書を受け取った彼女に、私のできることは、大きな拍手を送ることだけ。

 

それで終わりかと思ったら、最後だからと誰もいない教室へ促される。

 

彼女の後ろ姿からは

『もう帰りたい』

『校長室で受け取れば終わりじゃないの??』

というオーラをビシビシ感じる。

 

教室の椅子に座った娘の周りをぐるりと、校長、教頭、担任、副担任、隣のクラスの担任の先生方が集まってくださる。

 

そして先生1人1人から、娘にお祝いの言葉を、座っている娘の目の前に来て、かがんでくださるが、娘はさらに俯き、目線は全く合わない。

 

先生からの言葉が終わり、担任の先生から娘に

「何か感想はありますか?」

と言われるが、俯いたまま首を力なくふるのみ。

 

「最後に黒板の前で、先生たちと写真を撮りましょう」

と言われ、そこでコートを脱がされるが、目の下まで覆ったマスクは、頑として外さなかった娘。

 

「お母さんもご一緒に、お写真を」

と言われたが、帰りたいオーラが、傍らから、これでもかと放たれるのに耐えられず、ご辞退申し上げる。

 

「じゃあ、これで卒業式は終わりです」

と言われ、教室を出ようかと、ゆっくり大人たちが歩をすすめ

「卒業しても、また遊びに来てね」

「最後だから、教室の様子をみていってもいいよ」

と言う先生の声を背に、娘は1人で教室を出て行った。

 

階段を駆け下り、靴を履き替えると、ほんの少しの会釈を1~2度、先生方にして、足早に校門へ。

 

私は先生たちに

「お世話になりましたぁ」

「有難うございますぅ」

なんてことを言いながら、彼女を追いかける。

 

いつかきっと、彼女に、今日の大人たちの気持ちが、ちょっとはわかる日がくるだろう。

 

さて、これで、中3兄につづき、小6娘の卒業式2つが終わった。

 

大した時間でもない、大したこともしていないのに、なんだか随分と疲れてしまった・・なんて言い訳をつけて

「今日の夕食はマクドナルドだ~!」

と言ったら、となりを歩いていた娘から歓声が上がった。

 

「おやぁ??ついさっきまで負のオーラを出しまくっていたのは、どこのどなた様でしたっけねぇ??」

と言って娘をみたら、いたずらっぽく笑っていた。