小4息子が1人でフリースクールに通うようになって、約2か月。
本人曰く
「1人だと気楽なんだよね」
と、順調そう。
余裕も生まれ、先週あたりから、帰りに、お小遣いで買い物をしてくるようになった。
いわゆる、寄り道。
行き先は、自宅近所のスーパー。
自宅前を通り過ぎて、少し歩いたところにある店だが、この辺りの数軒あるスーパーの中で、お菓子や飲み物が最も安い。
そういえば、私の通っていた高校は、校則で『寄り道禁止』だった。
高校入学後初めての保護者会に出席した母が、帰宅して、私に
「あなたの学校は、いったいどうなっているの??」
と呆れた声で言ってきた。
理由を尋ねると、生徒指導の教師が開口一番
「先日の、入学式後に、保護者と生徒が、最寄り駅のキヨスクで買い物をしているという報告があり、まったくけしからん!」
と怒っていたという。
「幼稚園児が1人で買い物をしていたというなら、いざ知らず、保護者と高校生の子どもがキヨスクで買い物したからって、あんなに怒って・・」
と、ゲラゲラ笑いながら話し、私も笑ってしまった。
だが、笑っている場合ではなく、その後3年間の在学中、キヨスクで買い物をしたという校則違反で、私は2回ほど反省文を書いた。
そんなわけで、私が大手を振って寄り道できるようになったのは、高校卒業後。
さて、そんな私の隣では
「同じものなら、あそこのスーパーが1番安い!ちょっと歩いた甲斐があるよ!」
と言いながら、戦利品のジュースとアイスクリームを見せびらかす息子に、あの頃の高校生の私だったら、どんな顔をしただろう?
羨ましがったかな?
それとも
「その年齢で、そんなことをすべきではない!」
と叱ったか?
私の高校の時の話を息子にしたら、感想は1言
「変な学校だなぁ」
そして、あのとき母と呆れて笑ったように、息子と笑った。