中3息子は、たまに歌を歌っている。
決して本格的なものではなく、ボリュームが少し大きくなった、鼻歌って程度だが。
ごくたまに家族で行くカラオケは「嫌い」だと言って、小学校5~6年生から行かなくなったが、居間での大きめの鼻歌は良いらしい。
その鼻歌の曲目は、たいてい、私が20代や30代で聴いていたような古いもので
「随分と古い歌を知ってるのね」
「懐かしいわぁ」
と私がいうと
「へぇ、そうだったんだ」
「新曲かと思ったよ」
と、息子から返ってきて、ちょっとした親子の会話になる。
若いYouTuberとか、VTuberとかが、そういう昔の曲をカバーでもして、披露しているのだろうか。
先日は、尾崎豊氏ときて、いよいよリリース時の記憶が私にも全くない、布施明氏の歌まで、彼の鼻歌はたどり着き
「これ、マジいい歌だよ」
と、ご機嫌。
もうすぐ、彼の15才の誕生日。
『15の夜』の歌詞を
「あれは、警察沙汰じゃん!やりすぎだよぉ!」
と、少し前に弟妹と共に、ゲラゲラ笑っていた。
尾崎豊氏の唄った15才に、共感しまくっていた15才の私。
反して、校舎裏で煙草をふかそうにも、学校の場所を知らない息子。
そんな彼の誕生日会は、家で、明日。
15の彼に、幸あれ。