小6娘の担任の先生から
「押印する書類があるので」
と学校に呼ばれた。
いつものように、娘にも
「顔がみたいな」
と言ってもらえたが、当の本人は首を横に振ったので、私だけ登校。
書類に押印してから、たくさんの手紙をいつものように渡される。
さらに来月には、卒業式、その前には、全校&クラスで『卒業生を送る会』、卒業式の後には親子で『中学校体験』があることを伝えられた。
そして、それに娘も出席するよう勧められる。
いつものように
「(娘に)伝えます」
「(娘に)尋ねてみます」
を繰り返していると、自分が伝書鳩か、昔々の電話交換手のようで、何だか可笑しくなってしまう。
先生の話を聞きながら、ふと思い出した。
先月、娘が放課後登校をした際、先生から、卒業式に出席するかどうかを尋ねられた。
「体育館で行われる全体の卒業式、もしくは校長室での1人での卒業式のどっちにする?
どちらかでないと、卒業証書は渡せないんだけど・・」
そう言われて、娘は、迷うことなく後者を選んだ。
だが、そのやりとりを、隣で聞きながら、本当はもう1つの選択肢
『本人は来ないで、校長室で、親が代わりに証書を受け取る』
があることを、私は知っていた。
中3兄のときが、そうだったから。
でも
『最後だから、本人が来てほしい』
と思って、そう言っている先生の前で、それは言えない。
私だって、本音は、証書を本人が受け取ってくれたら最高だ。
何が最高なのかわからないけれど、たぶん親目線で最高なのだろう。
娘に来校してほしいのも、たぶん教師目線なのだろう。
『小学校最後なんだもん、学校で卒業のセレモニーに出席するなんて、最高よね!』
っていう、親と教師の勝手な妄想なんだろう。
いや・・ちょっと卑屈すぎる見方か??
どちらにしろ、決定権は娘。
卒業証書をうけとるための、もう1つの選択肢は、娘にはすでに話した。
まぁ、どちらを選択しても、卒業式の日、私は小学校に行くわけで。
そして、おそらく同日、中3息子の中学校も卒業式。
息子は卒業式欠席は決定なので、娘も欠席となると、小学校と中学校をハシゴだ。
卒業式出席のためハシゴをする保護者はいるだろうが、卒業証書を授与されるためハシゴをする保護者は少ないだろう。
本当は、お金持ちが乗る長~いリムジンで、校門に乗り付けたいが、ママチャリでハシゴするとしよう。
人生って、面白い経験ができる、できそうなときが、時々あるもんだ。