吾輩はズボラなるままに

15才、中1、小5の3児のママです。子ども全員明るくニート&不登校中。ズボラ万歳で過ごしています!

強い風の中

昼夜逆転中の、中3息子が、昼前まで起きていた。

 

その日は風が強く、そのことを何とはなしに、大きな独り言でつぶやいた私に

「え?今、風強いの??」

と、居間にいた息子が、いそいそとベランダへ1人出て行った。

 

時折、ベランダに出ていたのは知っていたが、たいては夜で、夜景を見るのが好きなのだと思ったら

「お兄ちゃんは、風にあたるのが好きなんだよ」

と、小6妹が、何をいまさらというように、私に教えてくれた。

 

5分ほどで部屋に戻った息子は、満足そうだった。

 

それから、息子自身から

「お母さんが言っていた、あのことを考えていたんだ」

 

『あのこと』とは、私の知人の息子さんが家庭内暴力をしているということ。

 

そのことは、また別の知人から、少し前に聞いた。

 

その当事者の知人とは、時折顔を合わせるので、声をかけてみようかと思ったが、数日前に会った時も、何事もないようにふるまっていたのでやめた。

 

相手が隠したがっているのかもしれないことを、心配だからと、こちらから声をかけるのは・・。

 

正解が分からないが、何とも、こういうのは難しい。

 

代わりに、もちろん名前などは全てふせて、この家庭内暴力のことについて、子どもたちそれぞれに意見を聞いてみたのだ。

 

小6娘は

「分からない」

と1言だけ言って、感想も意見も何も言わなかった。

 

小4息子は、いろいろ感想を述べたが

「分からない」

と言葉を締めた。

 

中3息子も、感想を一通り言ってから

「本人と、その親御さんに、できることなら話を聞いてみたい」

と言った。

 

暴れているのは、子どもたちと年齢の近い子だったので、てっきり

「その子の気持ちがわかるよ」

と言い出すかと思ったが、小4・中3息子の感想は、保護者側に立ったものだった。

 

「年齢が近いあなたたちから見て、子どもはどんな気持ちなんだろう?」

と尋ねても、子どもたちは、首をかしげるばかり。

 

風吹くベランダで、そのことを考えていたらしい。

「でも、やっぱり本人たちの口から聞かないことには、分かんないよ」

 

確かに。

 

ところで、外で吹く強い風のなかにいた息子の心には、どんな風が吹いているのかなぁと思ったり。