吾輩はズボラなるままに

15才、中1、小5の3児のママです。子ども全員明るくニート&不登校中。ズボラ万歳で過ごしています!

ここには、敵はいません

先日、不登校の子ども、親、経験者対象の、1泊2日の旅行があった。

 

昨年も参加した旅行で、今年も小4息子と小6娘が、出席の意思を告げた。

 

小学生以下の参加者には、保護者付き添いが条件なので、私も。

 

車で片道2時間ほどの、海の近くの宿を貸し切り、参加者は30人ほどいただろうか。

 

下は小学校低学年から、上は70代くらいまでの、老若男女。

 

この旅行中、決まっているスケジュールは、食事の時間とチェックアウトの時間だけ。

 

他のスケジュールは、希望者のみ。

 

他のスケジュールといっても、海までの散歩と、夕食後の花火のみ。

 

大広間は、ボードゲームをたくさん置いて、24時間遊べるようになっていた。

 

宿についてすぐ、小4息子は、ボードゲームの部屋へ。

 

私と小6娘は、大浴場へ。

 

日の当たる誰もいないお風呂で、女同士で目いっぱい手足を伸ばした。

 

入浴後は、家族であてがわれた部屋に、早々に布団を敷いて、携帯やゲームを片手に寝転がる。

 

もちろん、来る途中のサービスエリアで買ったお菓子をつまむことも、忘れない。

 

そうやって、ゴロゴロダラダラしているうちに、夕食。

 

去年の娘は、大勢での食事に緊張して、うつむいたまま、食堂に誰もいなくなるまで、食事に箸をつけられなかった。

 

しかし、今年は、席についてすぐ箸が動いた。

 

大勢のなか、食べられた。

 

隣に座ったお姉さんの苦手なトマトも、食べてあげたりして。

 

行かないと思っていた、夕食後の花火にも参加。

 

最初は、手持ち花火をもらいにいくのに尻込みしていたが、気づくと、簡単な打ち上げ花火をみようと、前の方に1人で駆け出して行った。

 

さらに、暗い海岸で、人の目が気にならないと分かったのか、砂浜で

「お母さん、みてみて~!」

と、飛んだり跳ねたり。

 

翌朝の散歩も、私のそばにピッタリついていたが、参加した。

 

さて、ボードゲームの部屋に行った息子はというと、入浴も、夕食後の花火、散歩も、ボードゲームで意気投合した人たちと一緒におり、私たちの元へは、ほとんど寄り付かず。

 

今回の旅行の参加者は、10代後半から30代前半の男性が多く、お兄さんに囲まれ、息子のウキウキした大きな声がよく聞こえた。

 

結局、息子は夜中2時過ぎまで、ボードゲームの部屋から出てこなかった。

 

去年のこの旅行では、参加はしたものの、他の参加者とは、あまりふれあうことはなかった。

 

今年は、だいぶ肩の力が抜けてきた感じ。

 

私も、ずいぶんとお喋りができた。

 

ふと、息子が現在通うフリースクールへ、初めて見学に行ったときのことを思い出した。

 

そこのスタッフさんに

「入会しても、お子さんに、すぐに友達はできないかもしれない。でも、ここに、お子さんの敵は絶対にいません」

 

そう言われ、ここなら・・と、何となく思ったことを。

 

ホテルをチェックアウトし、解散となると、子どもたちは

「もう旅行が終わっちゃうの!?」

と、盛大に口を尖らせた。

 

「どうせなら、この後、美味しい回転寿司でも食べに行こうか!」

と私が言うと、すぐに尖った口がひっこんだ。

 

私も、まだもう少し、楽しみたかった。

 

敵がいなかった、この旅行の余韻を。