上記の商品を、ご存じだろうか。
主に、東海地方のご家庭の冷蔵庫には、必ずあると言われている、メジャーな調味料である。
これを、先日、夫がお土産だと言って1本持ってきた。
どなたかに頂いたらしい。
この調味料のことは知っているが、残念ながら、私は苦手な味である。
確か、だいぶ前にも頂いたような・・・そのときは、どうしたっけなぁ・・思い出せない。
夫は、家でほとんど食事をしないし、子どもたちは、好きかなぁ???
下手に開封してもなぁ。
誰かにあげようか・・誰に??
そんなことを朝から思いつつ、とりあえず、冷蔵庫に入れた。
夕方、食事の準備に取り掛かろうとしていると、昼夜逆転中の、中3息子が起きてきて、冷蔵庫を開けた。
その途端
「え!!あっ!!何で!?何で、これがココにあるんだよ~~!!」
と叫びながら、かの、つけてみそかけてみそを手に取る。
さらに
「これ!これなんだよ!オレが、長年求めていたものは!!!」
と歓喜。
聞けば、息子は、前回、夫が今回のように頂いてきた、つけてみそかけてみその味が大層気に入ったよう。
ご飯にも、パンにも、何にでもかけて食べていたのだが、それ以来、いっこうに食卓には出てこない。
自分も小学校低学年くらいで、商品名を覚えておらず、親に伝えることもできず
「あれを、いつかもう1度」
と願いながら、今日まで来たと。
当時、この調味料を、そんなにも愛用していた息子の姿を、私は全く覚えていなかった。
私自身が苦手な食材を、家族の食卓に出せていない自負があったが、自分の苦手な食材は、子どもも苦手という思い込みも、私にはあるらしい。
「誰も使わないかと思って、どなたかにあげようかと思っていたのよ」
と私が話すと
「ふざけんな!絶対ダメ!あっぶねぇ~!せっかくの再会がなくなるとこだったのかよ!」
と息子。
まぁ、何はともあれ、数年来の夢が叶って、よかった、よかった。
はて、私にはそういうものがあるのだろうか?
頭の中の思い出の引き出しを、あちこち開けてみようか。