地球上では、同じ場所で生活を共にすると、派閥とか勢力争いというのが、しばしば勃発する。
ここ1年ほど、我が家の冷蔵庫内の勢力図が変化した。
何が変わったかといえば、以前までメインの1番上の棚を支配していた、1Lの牛乳たちの、目を覆いたくなる衰退っぷり。
「1Lの牛乳を1ダース」
これが、数年に渡り、我が家のマストであった。
ごく一般的な家庭用冷蔵庫に、1Lの牛乳が1ダース。
その光景とは、どんなものかって?
冷蔵庫を開けると、目に飛び込むは、牛乳、牛乳、牛乳、そして牛乳。
飛び込むというか、もはや刺さる。
何故、そんなに牛乳が必要なのか。
それは、子ども3人が水代わりに飲んでいたから。
その巨大牛乳勢力が、あれよあれよと、お茶に政権を奪われ、今や、中2息子が、日にコップ1杯飲むかどうか。
そんな訳で、牛乳は、今や、多くて1Lが2本、全くないときも。
こうして、メインの1番上の場所は、古参の調味料と、日々出入りする新参者とが暮らす日々。
しかしながら、今度は、野菜室と冷凍庫が、勢力争いを始めた。
現在、野菜室のキングは、朝に晩に炊飯器を稼働させている、その名は、5キロの米。
開封した米は、冷蔵庫に入れた方が良いというので、その大きさ故に、収まるところは野菜室しかなかった。
白米の現在の最大ライバルは、白菜。
これが、時々、キャベツになることも。
冷凍庫は、更に争いが激化。
鶏胸肉、鶏胸挽き肉、豚肉細切れが三つ巴で常に争い、そこに大袋のソーセージ、冷凍食品軍も虎視眈々と狙っている。
…だからどうした、冷蔵庫。
…それでどうする、この話。