我が家では、夫・中3息子・小4息子の男性陣が、もれなく野菜嫌いである。
私の作る料理を
「美味しい」
と食べてくれるのは、食べ物の好き嫌いがない、小6娘のみ。
娘は、食べ物に対しての好奇心も旺盛で、YouTubeでみた食材を、翌日に自分でも買ったりするほど。
少し前も、いぶりがっこと、さけるチーズを、お小遣いで買って、その味にご満悦だった。
食の好き嫌いがなく、食の好奇心も旺盛とくれば、食い意地が張っているのも必然。
先日子ども3人に分け与えたイチゴも、中3兄と小4弟は、すぐに食べ終えたが、娘は少しずつ食べていて、最後まで冷蔵庫に残っていた。
娘曰く
「先に食べ終えてしまったら、後で、人の食べている姿をみて食べたくなるでしょ?だから、自分が1番最後になるようにするの」
さらに、最後まで残っている自分のイチゴに対しての、リスク管理も忘れない。
「ぜったいにたべるな たべたら ぜったいにゆるさないからな」
リスク管理を超えて、もはや脅しとか、呪いのレベル。
今回のイチゴに限らず、自分が残した食料には、必ずこういったメモを書く。
この脅しの紙の影響力は不明だが、娘の食べ物が誰かに取られることは、ここ数年ない。
それでも彼女の警戒は緩まず、なんなら文言が過激になっているような気も・・。
何故、警戒が緩まないのかと言えば、小さいときに、野菜嫌いの男性陣にシレっと
「え~?知らなかったぁ」
と、何度も食べられた経験が、今も娘の脳裏に焼き付いているから。
『食い物の恨みは‥』
というのを、まさに体現しているわけで。
それ以前に、ケチもほどほどにして、子どもにもっとイチゴを、食べ物を買ってやれという話なのだが。
それはそうと、平仮名だけの文って、妙な威力がある。
特に、ミステリーものには。
こんな平仮名の手紙が、地方の名家に郵送された日には、そこの美人の1人娘とか、美人の奥様が、探偵を呼んじゃって。
そうすると、フケが落ちる髪をかきながら、ヨレヨレの袴の探偵がやってきて・・という映画やドラマを思い出す・・。
やはり、あの役は、石坂浩二さん、いや、古谷一行さんも捨てがたく、最近は吉岡秀隆さんもしたそうで・・。
そんな私の横で、娘がリスク管理という名の、呪いの手紙を、また書いている。