2週間ほど前から、フリースクールに1人で電車で行き帰りするようになった、小4息子。
1人で行くと息子が決めた日に合わせ、彼のために定期券を買うことにした。
予め、通学証明書が必要とのことで、小学校に頼もうと携帯電話に手が伸びた。
が、何事もすんなりいかないのが、これまでの常だったことを思い出し、一応ネットで検索。
『フリースクール』
『定期券』
で検索してみると、案の定、通学定期では発行されないことが書かれていた。
フリースクールに通うための定期券は
『実習用通学定期乗車券』
というのが発行されるとのこと。
平成5年から適用された、文科省お墨付きの制度らしい。
定期を買うための、通学証明書をもらうには
1.学校から各鉄道会社に申請
2.鉄道会社から学校へ承認番号を連絡
3.学校が承認番号が書かれた通学証明書を発行
という手順。
ウチの場合は、乗り換えがあり、2社の鉄道会社への申請&返事待ち。
長く見ても1週間でできると思われた、通学証明書は、結局2週間以上かかった。
学校曰く
「鉄道会社からの、連絡がこない」
おそらく、鉄道会社の承認番号なるものは、アマゾン奥地の洞窟の壁にでも、ひっそり書かれているに違いない。
それとも、フリースクールや、学校、本人の極秘調査をした上で、コイツらなら教えてもよかろうというほどの、超機密番号なのか。
その2週間以上かかった書類は、巻物レベルで渡されるかと思いきや、巻物とは比べ物にならないほどの小さな紙1枚で、書かれていることも、非常にシンプル。
それを持って、鉄道会社の定期券販売所にいってみると
「この定期は、ICカードではないから、改札でパスケースから都度取り出して、切符と同じ場所に入れ、また出てきた定期を取ってください」
と言われた。
更には
「紛失したら、再発行しない」
「紛失が心配なら、1か月定期にして、また同じ書類をそろえて販売所にきてください」
とも。
2週間以上かかった書類の先に、更に、こういう結末が待っていたとは。
それで、何か月定期にしたかって?
最長の6か月ですよ。
確かに、6か月分払った定期を紛失したら目も当てられないが。
「実習定期だか何だか知りやせんが、ウチの子は紛失する粗相はしませんよ。
改札で都度、カードを出し入れしろってんなら、そりゃあ見事にやりますよ、ウチの子は」
という思いで、無言でバシッと、販売所でクレジットカードを差し出した。
たぶん、こういうときは手の切れるようなピン札でも出したら、さぞカッコイイのだろうが、現金が、いかんせん足りなかった。
無念。
帰宅して、息子に
「この薄っぺらいカードは、数万円の価値だから。これなくしたら、数万円落としたのと同じだから」
と顔を近づけて、圧をかけたら、息子が数歩後ろにたじろいだ。
・・間をとって、3か月定期にしておけばよかったかなぁ。
くだらない意地と、おかしな見栄を張ってしまった。
来年の目標決定。
素直になろう。