最初の子どもである、現在中3の息子が生まれた当時、子ども服店の陳列棚にある服の男女比に、愕然としたことを、よく覚えている。
とにかく、どこの店に行っても、男児より女児の服が多い。
店にもよるが、6(女児):4(男児)なら、まだよい方で、8:2くらいで、圧倒的に女児の服が多い店も珍しくなく。
女児の服は、男児の数倍の、色柄とバリエーションがあり、且つ、華やか。
男児のいるママ友と
「息子の服選びが、楽しくない」
「女の子のいるママが、羨ましい」
と嘆いていたのを思い出す。
祖父母もそう思っていたようで、その後、娘が生まれると
「女の子は、いろんな服があるから選ぶのが迷っちゃうわ~」
と嬉しい悲鳴をあげていた。
そういう当時の状況とか諸々あったが、現在、中3・小4の息子たちは、服に興味がない。
服の好みを聞いても、中3は
「黒っぽいやつ」
小4は
「赤が好きだけど、まぁ何でもいい」
そんな訳で、未だに私が勝手に買った服、お下がりの服を、良いとも悪いとも言わずに黙って、男2人は着ている。
対して、小6娘は服にはこだわりがあった。
幼稚園時代は
「色は、ピンクか赤」
「リボンとかフリル、スパンコールが1つでも多いもの」
小学校にあがると、私が勝手に購入するのを嫌がり、一緒に買いに行くように。
そして、先日も冬服を買いに、近所の御用達店である、Sむらへ。
今の娘のこだわりは
「ピンクだの、フリルだのついている服なんて絶対にイヤ!!」
「大人っぽいのがいい」
店に入ると、2人で別々に見てまわるが、娘は探すのが面倒なのか、いつも最初は乗り気ではない。
私が、適当な服を何枚か、みせても
「う~~ん」
と首をかしげるだけ。
だが、1度試着してみようかとなると、俄然テンションがあがる。
私も試着室近くに待機しつつ、娘の好きそうな服を数枚みつくろっておく。
試着が終わった服を受け取り、私の選んだ服をみせ、娘のお眼鏡にかなったものを、また試着。
試着が終わった娘も、自ら、探しに行っては試着。
「これなら、他の服にも合わせやすくない?」
「うんうん」
「これ、生地薄くない?」
「ホントだぁ」
「この色の服、あんまりないでしょ?挑戦してみたら?」
「合うかなぁ?」
「大丈夫よぉ」
そんなことを繰り返す。
やっぱり、女の子の服選び、女同士のこんな会話、楽しいっっ!
こういうの、あと何年できるかなぁ。