吾輩はズボラなるままに

15才、中1、小5の3児のママです。子ども全員明るくニート&不登校中。ズボラ万歳で過ごしています!

何か役割をもらえるところ

住んでいるマンションの自治会主催の、イベントがあった。

 

自治会員の私は、開催側の1人。

 

会員数の少ない自治会なので、毎度イベントは人手不足に悩まされている。

 

自分の任された係だけ準備すればいいのではなく、他の催しの手伝いもしなければならない。

 

小5娘が、前日準備から手伝ってくれた。

 

日が暮れていく中、6~7人の会員が輪になって、雑談をしながら、翌日の小物づくりのコーナーのために端切れ布を、ハサミで小さく切っていく。

 

世間では、確実に『初老』と言われる私も、自治会の中では、若手。

 

その輪に、孫世代の娘も入り、布を切った。

 

自分と同世代がいるところは、尻込みする娘だが、自治会の集まりには時々、こうやって顔を出す。

 

「あら、お嬢ちゃん、お手伝いして偉いわぁ」

と、白髪のお姉さま方に口々に言われ、俯いていた。

 

娘から話すことは全くないが、本人曰く

『何か役割をもらえる』

のがいいらしい。

 

翌日の本番も、朝9時集合に一緒に集まり、準備をしてくれた。

 

午前中は、思ったよりも人が集まらず、手持無沙汰だった娘。

 

だが、午後になって会員手作りの混ぜご飯が、余りそうだったので、急遽、テイクアウトにして、来場者へお土産を作ることに。

 

私が、別のところでバタバタしていると、混ぜご飯を、プラスチック容器に詰める係の1人に、娘は任命され、頑張っていた。

 

周りの大人たちに

「ごはんを、容器に詰めるのが上手」

と褒められたのが嬉しかったと、あとで話してくれた。

 

夕方まで、片づけをして、最後、使用した部屋を、自治会長さんが鍵をしめるまで見届けて、家に戻った。

 

「今日は疲れたよねぇ」

と二人で顔を見合わせた。

 

手伝った人の役得?で、私たちの手には、残った食事やお菓子がたくさん。

 

人のいるところでは、緊張して食事ができない娘は、昼食ぬきで

「お腹がペコペコだよ~」

と。

 

自宅の玄関を開け、留守番をしていた中3兄と、小4弟に

「ご飯あるよ~!!お菓子もいっぱい!!」

と大きな声をかけた、娘。

 

満ちたりた顔が、そこにあった。