吾輩はズボラなるままに

15才、中1、小5の3児のママです。子ども全員明るくニート&不登校中。ズボラ万歳で過ごしています!

再会と邂逅

「会いたかったヤツと、バッタリ会うこと」

浅田次郎氏のエッセイで『邂逅』の意味が分かりやすく書いてあった。

 

さて、小3の息子が通うフリースクールで、スカイツリーに行くという日。

 

小5娘も行きたいというので、息子たちとは別行動で、私と娘も、初めてのスカイツリーに行くことにした。

 

思い返せば、スカイツリーが建築中のころ、私は、窓を開ければスカイツリーが見えるところにいた。

 

なのに、完成間近に、全く見えない遠い所に引っ越してしまった。

 

それから10年以上経って、ようやくの再会である。

 

ソラマチという名の洒落た商業施設を、娘とともにウロウロ。

 

すごく楽しい。

 

昼食にはタイ料理を堪能。

 

やっぱり、タイ料理っていいわぁ。

 

そして、準備万端、いざ、塔へ。

 

あぁ、晴れて、遠くまで見渡せる。

 

いや、もう、見事な風景。

 

「バカと偉い奴は、高いところが好き」

よく、実父がそう言っているなぁ。

 

煙じゃなくて、偉い奴と言っているところが、ユーモア好きの父らしい。

 

私も高いところが大好きだと、再確認。

 

娘も

「私、高所恐怖症じゃないことが分かった!楽しい!!」

と言っていたので、親子そろって、バカは確定のよう。

 

その後、またソラマチに戻って、ウロウロしていると、見覚えのあるパン屋の看板が。

 

どこかで見たんだよなぁ、えっと・・確か・・。

 

そうだ、学生時代に行った旅行先のパン屋だ!

 

栃木に旅行に行ったとき、一緒にいた友人の1人が

「ブルーベリーの入ったパンが美味しいのよ!」

そう言ったので、みんなで買ったのだった。

 

ビートルズをモチーフにしたような店名や、店内、商品名が、そのころの私には、オシャレだなぁと思ったんだっけ。

 

当時は、ブルーベリーのパンなんて珍しかったし。

 

1つ思い出すと、それまで忘れていたことが次々と思い出された。

 

晴れた外のテーブルとイスで、10年ぶりにスカイツリーを見上げながら、30年ぶりのパン屋の看板のそばで、お茶を飲む。

 

そして、今、私の隣にいるのは、建築中のスカイツリーと別れたとき、お腹にいた子ども。

 

ちなみに、浅田次郎氏は『遭遇』は

「会いたくないヤツと、バッタリ会うこと」

と、書いている。

 

邂逅と遭遇。

さすが、非常にわかりやすい。

 

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