幸福な雨中散歩 - 吾輩はズボラなるままに

G.Wも半ば。特に予定もない雨の午後。7才と5才の娘と息子が、家にいることに飽きてしまった。

「アイスクリーム屋さんに行きたい」と、お菓子大好き7才娘が訴えた。

娘の言う「アイスクリーム屋さん」とは、地下鉄1駅先にあるスターバックスのこと。

スタバの生クリーム・アイスクリームてんこ盛りの飲み物？食べ物？が彼女のお気に入り。

7才の娘のしもべの5才の息子も「（姉ちゃんが行くなら）オレも行きたい！」というので、けっこうな雨の降る中傘をさして7才・5才・そして私の3人で出発！

このスタバ周辺には駐車場がないので、雨の中のんびり歩くことに。

長靴をはいた子ども2人は、途中の水たまりで遊んだり、ツツジの蜜をすったり遊びながら。

普段なら、雨のなかこんなにのんびり出掛けるなんて絶対しないがこれもGWの恩恵である。

少し肌寒い雨だったが、私は子どもを急かすことなく黙って遊ぶのを見ていられた。この心の余裕が、平日にもあればいいのに。

通常の倍以上の時間をかけて、ようやくスタバに到着。

時間は、午後2時。昼御飯がまだだったから、ドーナツも頼む。普段は、ドーナツを食事代わりにはしないけれどまぁいいか。

もちろん、お目当ての生クリームとアイスクリームてんこ盛りも頼む。私はホットコーヒー1番小さいサイズとパン。

「ドーナツだけでいい」と言っていた子どもだが、他人の食べているモノは美味しそうに見えるもの。「そのパンも欲しい」と2人で半分に分けてぺろりとたいらげた。

ところが、アイスクリーム＆生クリームてんこ盛りをもう１つ食べたいと言い出す娘。コバンザメ弟も「オレも。オレも欲しい」

雨が降って肌寒いし、ここでお腹を壊されては困るなぁ。帰りも地下鉄1駅分歩いて帰ってもらわなくては。もうベビーカーも持ってきてないよ。

それでも2人は引き下がらないので、いったんスタバを出てほかのお店で食べようということで納得してもらう。

ただでさえ、店の少ないこの辺り。GWということで、２軒のカフェがお休み。３軒目にようやく「営業中」の文字。

私は、またホットコーヒー。子どもたちは、クロワッサンを１つずつとアイスココアとオレンジジュース。

いつもはケンカの絶えない２人が、私をほったらかして２人で楽しそうにおしゃべり。

結局、パンもジュースも持ち帰ることに。帰り道の途中で「お菓子を買って」と言い出す、お菓子だいすきの娘。

「１人１つね。家にいる１０才の兄ちゃんの分も買ってね」との約束でコンビニへ。

戦隊ヒーローの絵の描かれたジュースと、グミと、ガムを買って３時間かかった地下鉄１駅先までの散歩終了。

帰宅したら、昼寝をしていた１０才の息子が「今起きた。寝すぎたよ」と、自分で作ったという豚肉（のみ）炒めを皿にてんこ盛りにして食べていた。

主人は、自室の掃除を数年ぶりにやっていた。

なんとなく、こういうのが幸福だと思った。

「雨は困難を洗い流してくれる」そうネットの記事の言葉をみつけた。

幸福になろう。なりたいと思った。

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