小6娘と小4息子が、現在上映中の、すみっコぐらしの映画をみたいというので行ってきた。
休日だろうが、いつもガラガラの映画館のこと、出発直前に余裕しゃくしゃくで、ネットで席の予約をした。
ところがびっくり、ほぼ満席。
3つ並びの席を、なんとか1つ見つけた。
両隣りはもちろん、前後の列は、すべて埋まっている。
確か、今月初めに封切られたはずなのに、この混み具合は・・恐るべし。
映画館内は、幼稚園から小学校低学年の女の子と、その付き添いの大人ばかり。
ここ最近、私の映画鑑賞はツイていない。
アイドル映画を娘とみていると、必ず、熱のこもったファンがすぐ近くにおり、心の声を、そのまま上映中でも止められずに、口に出す被害にあっている。
今日も、心の声が止まらない被害は避けられそうにないが、この場合は年齢的に致し方ない。
私も、我が子も、通ってきた道だ。
そう思いながら、いつものように上映前から、私の瞼の幕が下がっていった。
ところが驚いたことに、心の声がいっさい漏れない。
あっぱれだと、いつもより早く起きてしまった・・といってもエンドロールの数分前だが。
ぼんやり見ていると、すみっコぐらしの登場キャラクター数人の設定を、ナレーターが話していた。
寝ぼけ眼で、それを聞いていたら、この、とぼけた(失礼!)キャラクター達が、見た目と違って、なかなかに陰のある設定をしてある。
何かが足りないとか、なりきれないとか。
とにかく見た目と違って、暗い、重い背景をもっている。
ほう・・子ども向けアニメとなめてかかっていたら、この設定はなかなかに深い。
映画が終わり、我が子に、この設定を知っていたのか尋ねたら
「そうそう、恐竜なのにトカゲのふりしてるとか・・」
と、事もなげに答えた。
恐竜なのにトカゲのふり・・ここは笑うところなのだろうか?悲しくないか?この設定は。
帰宅して、HPで全キャラクタープロフィールをみると、とぼけた顔のどいつもこいつもが、悲しい身の上。
娘の布団の周りに、所狭しと置いてある、このキャラクターのぬいぐるみが、悲しげに見える。
物事には、あまり深くは知らないほうがいいことがあるなぁと、おセンチになった日のこと。
あっ、おセンチも死語だった。
嗚呼・・。