吾輩はズボラなるままに

15才、中1、小5の3児のママです。子ども全員明るくニート&不登校中。ズボラ万歳で過ごしています!

贅沢な悩みだとは分かっているのだが

月に2度、私は車で片道30分ほどの病院に通っている。

 

月に2度のうちの1度は、問診と検査のため。

 

もう1度は、数日後に検査結果を聞いて、薬をもらうため。

 

この2回の片道30分かかる病院通いが、私は嫌いではない。

 

嫌いではない理由の1つが、病院の先生をはじめスタッフ皆さんが、実に良い人なこと。

 

更に、待ち時間少なく、病院に入ってから出るまで、10~15分くらいで済むということも魅力。

 

だが、1番の理由は、病院への往復の車の中で1人の時間が持てること。

 

子供たちも成長したので、昔のように一瞬も目を離せないということは、もうないから、ストレスは大々的に軽減している。

 

しているのだが、家に24時間365日子どもがいて、寝室も、お風呂も、買い物も、食事も、フリースクール送迎も、すべて子どもが必ず1人は一緒。

 

一緒とはいえ、一緒に遊ばなくては、ミルクをあげなくては、オムツを・・なんてこともない。

 

なんてこともないのだが、車で1人、病院まで好きな曲をかけて運転する時間が、とてつもなく楽しい。

 

病院に行く日は、雨が降ろうが、道が混んでいようが、気にならない。

 

だって、車の中で、私は「母親」という肩書のない、一個人になれるから。

 

バックミラー越しに、子どもの表情を確認して、安堵したり心配したりしなくていい。

 

車に入ってきて、第一声が

「今日の昼ご飯(夕飯)はなに?」

と聞かれることもない。

 

分かっている。

 

誰も、子供の表情を見ろとは言ってないし、誰も、食事にプレッシャーをかけていない。

 

そう、これは、贅沢な悩みである。

 

あと数年したら、子どもは、私に見向きもしなくなるというのに。

 

なるというのに、今日も、小5娘の

「早く帰ってきてね、絶対よ、すぐに、すぐに帰ってくるのよ!」

の念押しを背中で聞きながら、私は病院へ行くため、ドアを開けて外に出た。

 

出た途端

「さぁて、何を聴きながら行こうか」

と頬が緩み、足が軽くなった。