最近、小5娘が、夜に
「私、学校行こうかな」
「行くなら、途中から行くんじゃなくて、最初から行きたい」
「でも、勉強が追いついてないからなぁ・・」
「明日、起こして」
そう言って寝るが、結局、翌朝は、起きないとか、何を学校に持参するか分からないとか、色々な、とか、とか、とか、で行かない。
これぞ、不登校の定番「行く行く詐欺」
不登校初期に、この詐欺は親のメンタルを、かなり、えぐる。
しかし、4年目ともなると、右から左に、上から下にも聞き流せるようになった。
ともすると
「え~!?学校行くの?朝忙しくなるじゃん!私も付いていくんでしょ?うわぁ、面倒くさっ!」
と思う有り様。
もちろん、そんなことは、おくびにも出さないけれど。
おくびにも出さないはずだったけれど、実は、数日前、5教科以外の教科書を捨ててしまった。
ここにきて、まさか、行く行く詐欺でも、登校意欲をみせるとは。
早まった!
娘には
「ほら、4月になればさ、新しい教科書がくるしさ!音楽とか、美術とか、無くても、なんとかなるわよぉ」
と、へらへら謝った。
娘は、いつものこと、という顔で許してくれた。
そして、娘の行く行く詐欺の、行かない理由に
「教科書がそろってないから」
というのが、付け足された。
「不登校を受け入れろ」
と、よく専門家などが親に言うが、不登校を受け入れすぎると、こうなる。
何事も、過ぎたるは猶及ばざるが如し。
でも、セリフを付け足した娘が、卵焼きを作ってくれたんだよ。
でも、こんなことが、今、私には楽しいんだよ。
不登校の子どもの姿に、眉間にシワを寄せて、イライラして、すぐに俯いていた、あの頃の私に、そう言ってやりたい。